冷蔵庫や洗濯機といった白物家電製品を製造し、最盛期には連結売上高2兆円を超し、従業員10万人余だった三洋電機も、パナソニックの傘下となり、さらに2月に本社部門の早期退職を500名募集するというニュースが流れました。
関西の電機各社は巨額の赤字からの脱却を目指し、経済政策「アベノミクス」による円安効果の影響を受け、成長戦略に転換しようとしています。
戦後、繊維産業、鉄鋼産業がそうであったように、中国や東南アジアに基盤が移り、とうとう電機産業・自動車産業もか・・・・・といったところでしょうか。
ところで、電機や自動車に次ぐ輸出製品は「加工食料品」ではないかと、秘かに思っていたのですが如何でしょうか。美味しくて安全な加工食料品をと、思っていた矢先、農薬の混入やカルキ臭を発生させるなど多量の自主回収が起きて残念でなりません。
先日も「たくあんの缶詰」が外国で売れているとか、農産品の加工で付加価値を高め輸出できたら良いと思っています。手軽に食せるインスタント食品だけでなく、魚貝・海草類や野菜の加工品、コメ・日本酒、味噌、醤油など、味で勝負できると思うのです。
人が生きていくためには、衣・食・住が必要で、食はとにかく安全が優先し、美味しくなければなりません。その国に合った味を作り出す努力は欠かせませんが、同時に信用と信頼がなければ需要には結びつかないと思います。
信用と信頼を生めば、かつてのスイス時計・ドイツのカメラから、日本の時計やカメラに移ったように、少しは高くても世界の人々が安全な日本の加工食料品を求めるのではないかと思うのですが・・・・・。

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