7月27日の産経新聞によれば、『ウナギの完全養殖 実用化向け研究進む 「餌の謎解明」幼生の9割生育』と題して報じていました。
ウナギの生態は未解明が続いていますが、減少している原因は、シラスウナギおよび成魚の乱獲、護岸工事などの河川環境の変化、エルニーニョなどの海洋環境の変化ではないかと考えられています。
シラスウナギを海岸で捕獲し、成魚になるまで養殖する方法しか商業的には実現していませんでしたが、人工孵化したウナギを親ウナギに成長させ、さらに次の世代の稚魚を誕生させるという完全養殖に成功し、謎とされていた餌が解明されたことは画期的なことです。
近頃、このような状況もあって値段も「ウナギ上り」です。ウナギの産地浜松で有名な浜名湖サービスエリアのレストラン「浜名亭」で「お櫃まぶし」が1人前2,780円でした。「ウナ重」になると4,000円を遥かに越すのですから驚きです。
さて、静岡と云えば有名なのが浜岡原子力発電所です。現在停止中で発電していませんが、浜岡砂丘から千浜に至る海岸線は見事に風力発電の風車が並び、その光景は見事です。
風車を見て、求められればあらゆる手を尽くしても生み出す日本人の心意気を見た感があります。もちろん電力量は原子力発電の足元にも及ばないと思いますが、やがてウナギの完全養殖と同じように失ったものを生み出す原動力となることでしょう。
昨日、誕生日を迎えた私は、新たな1歩をウナギと風車から貰ったような気がします。

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