きょう7月27日は私の誕生日で、人生節目の日です。戦後、物資なない時代に育った為か、衣食住環境には、どんな状況でも耐えられる自信があります。
苦しかった生活から少しずつ豊かになり、食べ物や着る物も揃い、家も建て直して30年余、とうとう修繕が必要な年月となりました。
小学校の頃は、近くの川や田んぼで「ウナギ」が捕れ、父親と深夜、長靴を履いてガス灯を持ち、竹竿の先に「ヤス」と呼ばれる2寸釘を並べたような金具を付け、出かけたものでした。
着る物は品不足が続き、父が着ていたカーキ色の「国民服」を着て小学校へ通っていました。夏は「麻裏草履」を模したゴム草履(薄緑色)を履いて行き、運動会は現在の様な運動靴など無く、はだしで走ったことを思い出します。
住まいの屋根は杉皮で出来ていて、雨漏りが酷く、タライや洗面器、丼まで動員しなければならず、瓦屋根に葺き替えた時は、それは、それは嬉しく雨が待ち遠しかったものです。
今では、ウナギは希少食べ物に変わりつつあり、シャツや上着は修理して着ることはなく使い捨てで、建物は耐震化が進み鉄骨コンクリート、エアコンが入り、当時の面影はありません。
この地方は、繊維産業であるガラ紡から始まって、自動車部品の生産が盛んとなり発展してきました。高度成長を支え、今や世界をリードするような産業にまで発展してきました。
私も、今まで無事に暮らしが出来たこと、静かに誕生日を迎えることが出来たこと、そして多くの人達との関わりのお蔭で現在があることに感謝しています。
預金に例えるなら、これからは元本の対価として一定の割合で支払われる利息の様なものでしょうが、無駄にしないように暮らしていこうと思っています。
南知多ビーチランドにて撮影

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