チェリノブイリでは被爆後の方針を政府は明確に示し対策がなされたと聞きます。汚染された土壌は取り除かれ、地下に埋められたとか、東京電力福島第一原発の水素爆発以降、放射能の飛散対策はおろか情報も流さず、原発作業員の被爆対策、安全対策でさえ明確な支持がなく、現地は無知のままで問題が起きているようです。
起きてしまった事故に対して、如何に最小限の被害に止めるか、政府、原子力保安院、東京電力の意識の低さに驚きます。同じように、毎日報道される津波による、広々とした原野となった街跡の報道写真を見るたびに、政治家の政局争いは「ヘドの出そうな醜い争い」に見えて仕方ありません。
何が障害になって災害対策の法案が通過しないのでしょう、そして予算が通過しないのでしょうか。誰でも解りそうな問題が、政治家は自分達のこと(選挙や政党の利)しか考えていないように見えます。「ねじれ」が原因であれば、ねじれない方法を取れば良いし、利権が絡むのであればバランスを取ればよい、期限が必要なら切ればよいことではないでしょうか。
被災地の方々に報道されているだろう政治の動きは、「茶番劇」にしか映らないと思います。さらに、報道各社も「ペテン師」呼ばわりを堂々と載せるなど、本人はともかく、事実だけを報じれば良いという報道陣の品の低さにも驚きです。
大相撲の横綱白鵬、大関魁皇、大関琴欧州らが被災地・岩手県山田町山田南小学校の仮設住宅が並ぶ校庭で炊き出した記事は、不祥事を起こした協会の立て直しに必死の姿を垣間見ることが出来ます。起こしてしまったことは後戻りできないのですが、理事長以下、立て直そうと熱意が伝わってきます。大相撲ファンとしては、嬉しいことですし、被災地に対する支援の心意気を政治家も報道陣も見習ってほしいものです。

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