春の到来とともにコウナゴが美味しく食卓に並ぶ時期になりました。漁港で釜揚げされそのまま食べるか、大根を擂って醤油味で食べるのも好く、ゴボウや人参など野菜と混ぜあわせた「掻き揚げ」は格別美味しく戴けます。
冬の間作った切干大根を水に戻して油で炒め、他の野菜と煮付けて食べるのもこの時期です。また、旬の走りのカツオは順調に市場に出回っているようで楽しみです。玉子や鶏肉は東三河鶏インフルエンザの影響で値上がりしたようですが、スーパーで品薄は感じられない様子です。
この時期、サラリーマン諸氏にとって春の人事異動は気になるところで、4月に新入社員が入って来ると同時に異動が行われます。また昇進や昇格もこの時期です。海外に異動が決まると、準備や引継ぎなど急に忙しくなります。
3月は、新しい住居を見つけなければならない人も多いことでしょう。人事異動は組織の規模によって様々ですが、概ね、能力開発や後進の育成、組織の活性化、長期間勤務の慢心防止、僻地勤務の定期交代、取引先との不正防止などを目的に行います。
日本のサラリーマンは、いつまた転勤辞令が出るかわからないという場合があり、社宅や賃貸アパート、マンション暮らしの人が多いのですが、将来(定年または高齢になると)自分の家を持つ文化があります。また、自分で建てた持ち家は、他人に売ったりしないものです。
子供が中学、高校などの場合、転校は学力や学校生活等で非常に大きな負担となる上、精神的ストレスを与えかねない理由から単身赴任をする場合が見られます。「単身赴任」という英語は無いようで、企業・組織で働き続ける限り単身赴任を余儀なくされる「お父さん」も、日本文化の不思議な経験を味わうのも良いでしょう。
もうすぐ人事異動が始まります。頑張れサラリーマン諸氏!

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