毎日の生活には、水は欠かせません。飲み水はもちろん、洗顔、洗濯、入浴、トイレ、植木・花の水ヤリなど、水道の水を使います。「水は命の源」のたとえの通り、人は水なしではその生命を維持できません。「安全な水の大量確保」は都市の発展に必要不可欠です。
名古屋の水道水の源は、名水百選にも選ばれている清流木曽川の水です。名古屋市水道局は、その水に更なる磨きをかけ市民に供給しています。 硬度24.9、PH7.3、1リットル中に、ナトリウム:8.6mg 、カリウム:1.3mg 、カルシウム:8mg 、マグネシウム:1.2mg、硬度が低めであるために、飲んだ後味が爽やかです。
水道水は法律で蛇口到達時に規定量の塩素が残存していることが義務付けられていますので、(細菌発生をふせぐため)塩素無添加ということはありえません。磨きをかける前の水がきれいな場合は、塩素の添加量は少なくてすむのです。
昭和40年代の大都会では、水道水の「臭み」が問題化しましたが、その後、高度浄水処理の導入や、原水地域の環境保全が進み、日本各地の水道水は確実に「美味しい水」となりました。現在、大都市の水道局では塩素処理を加えた水道水を「ペットボトル」でも市販するまでになりました。
ところで水道料金は、地方自治体で差があるようですが、おおよそ1立方メートルで50円〜120程度ですから、自販機で350ミリリッターの水を買う値段で1立方メートルの水道水が買えるのです。
もっとも、水が出る蛇口をハンドバックに入れ持ち運びできませんから、自販機のペットボトルには便利さに価値があり、単純に比較できませんが、ペットボトルの市販水と水道水の原価を考えれば、相当大きな付加価値を付けて飲んでいるのですね。
私達は天の恵みである水に、磨きをかけて使用していますが、リッター当たりガソリンより高いペットボトルの水でなく、水道水を今一度見直し、大いに飲もうではありませんか。

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