新年度の仕事も順調に準備がスタートしましたが、昨年度と比べ雇用情勢は相変わらず厳しく、景気が回復基調にあるのに何故か・・・・・、いろんな事情が考えられます。
労働力の海外移転に伴ういわゆる空洞化現象、そして賃金引き下げや、高速道路料金がまたまた改定で、消費の落ち込みが激しく、国内での景気回復の足を引っ張っているのではないかと思われます。
昼食を済ませコーヒーを飲みながら、戦中に生まれた仲間三人が語る「昭和の力」は、自らが10年ほど前に経験した企業リストラでした。それぞれの仕事や立場は異なれども、当時の思いがあるからこそ、今の仕事をやり遂げようとしている覚悟が窺えるのです。
どうやら当時、三人が共通して考えていたことは中国への進出があったようです。もちろん条件不足で実現には関われなかったのですが、13億という人口は大きな魅力で、今やアメリカを抜く貿易国となってきました。
三人は意外に不器用で頑固な部分を持っていると思います。やり始めると簡単に変えようとしない、もういいでしょうと言われてもやり続ける頑張り力「昭和の力」かもしれません。そんな力を使わねば「もったいない」ではないでしょうか。
やがて来る4月29日は「昭和の日(国の将来を思いいたす日)」です。日米安保闘争に明け暮れた時代を過ごして、その後は企業戦士として働き、定年前にはリストラと称し、自分の行く末の変更を余儀なくされた仲間達の会話は、仕事の執念を感じた次第でした。
自分の進路は変わっても、変わらないのは「心」の持ち方で、今まで変えようとしなかったのかもしれません。何かに気付いて持ち方を変えれば、きっと周りが大きく変化することでしょう。
私達がやれば、多分、事業も良い方向になるだろうと自信に満ちた会話が続いたのです。
「2010年4月7日CD全国発売になった大須賀さと子さん」 昨年,CAM HALLにて撮影

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