私は極端に特徴のある二人の上司に仕えたことがありました。「特徴」といえば格好良いのですが、「癖」といった方が解りやすいのかもしれません。先の上司は東京に出張する為、名古屋駅で待ち合わせたのですが小1時間も前から来て待っているのです。度々ですので部下の私は苦痛でしたが、ある時その訳が理解でき、助けられたことがあるのです。
やはり名古屋駅で新幹線を待っていましたが忘れ物に気がついたのです。一時を争う事態になったのですが、上司は事務所へ電話し担当者にタクシーで名古屋駅まで持ってこさせ、間に合わせたのです。
また、相手と交渉の場では席へ必ず先について、遅刻どころか小1時間も前から待っているのです。もちろん私も・・・・心理的に相手を威圧することになるのだと後で気がついたのでした。
一方、もう一人の上司は、極力時間を有効に使おうと、会議の時もぎりぎりに出席、遅刻寸前が常でした。自ら「早メシ、早グソ武士のタシナミ」と自慢していて効率・品質優先、業界でも利口な知識人として有名でした。
二人の上司の共通点は、両方とも「早い」ということですが、時間の使い方に大きな違いを感じながら仕事をしていました。
昨日の参議院予算委員会、三閣僚が遅刻して、開会が15分も遅れて議場が一時騒然となったそうです。三氏は陳謝したものの、鳩山総理は渋い顔だったとか。利口な人が時間を有効に使うことは結構なことですが、人を待たせるのは感心できません。

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