新型コロナウイルスに対するワクチンの接種実績を厚生労働省のホームページで見ている限りでは、2月17日に第1回の接種が始まって、4月のきょう現在でおよそ2カ月が過ぎました。
医療関係者からスタートし、最近では高齢者を対象に始まった様子ですが、接種回数は約159万回を終えたばかりです。接種が可能な16歳以上の人口の約1%で、諸外国と比べ、いかに少ないかが分ります。
ワクチンを少なくとも1回接種した人の割合が高い国の順では、4月14日現在、1位のイスラエルが約62%、イギリスが47%、チリが39%、アメリカが36%、カナダが20%、スペインが16%の順で、日本はわずかに1%です。
接種した人の総数が多い国、中国やインドでも人の割合では低い率となるのは、人口が多いからで、世界のワクチン接種回数はアメリカの1億9千2百万回でトップ、2位が中国、3位がインドで、日本と韓国は19〜20番目です。
この分では、東京オリンピックまでに接種を終えるなど、とても間に合いそうになく、先行して始まった医療関係従事者でさえ終了していなく、全体に行き届くには年内でも終わらないような気がします。
新型コロナのウイルスの終息を迎えるためにはワクチンの接種が決め手と言われているのに、何とのんびりしたことでしょう。
「急がば回れ」ということわざがありますが、回るには暇も金もかかり、「せいては事をし損じる」などと言う人もいて、それでも来年の正月頃にはワクチンの接種を終え、新型コロナウイルスのめどが着いていることでしょう。

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