10〜11年度第18回SEITOPOG                       第1位 神坂 33,490点、 第2位 日野原 31,790点、 第3位 内山 29,940点

2005/4/18

池江泰郎師「ヨーッシ」/皐月賞  

双眼鏡を持つ手に力が入った。

 「ヨーッシ」。

 愛馬ディープインパクトがものすごい勢いで坂下に差し掛かったとき、調教師スタンドの池江泰郎師(64)は、大きな声を上げた。13日の記者会見では「競馬に絶対はないし、ゴールに入るまでは心配だった」と慎重な口ぶりだったが、本心は別。直線の手応えで、インパクトの勝利を信じきっていた。

 優勝の直後に周囲の調教師から続けて握手を求められると、自然と笑みがこぼれた。「これだけ支持されて勝って当たり前みたいな雰囲気だったから」。過去G1・10勝の名トレーナーにとっても初めて経験する大きなプレッシャー。よほどの解放感があったのか、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 皐月賞は02年ノーリーズンに続いて2度目の制覇だが、当時は15番人気の伏兵だった。断然1番人気での勝利に、今後の期待も膨らむ。「1冠がなければ、2冠、3冠もないわけだからね」。直線が短く、ごちゃつきやすい中山で行われる皐月賞は、過去多くの有力馬が無念の涙を流したレース。最大の難関を無事突破したことで、3冠達成の確率はより高くなった。

 池江泰郎師にとっても、ダービーはまだ取ったことがないタイトル。90年菊花賞のメジロマックイーンと合わせて、自身の3冠トレーナーのチャンスでもある。「ダービーのころは他の馬もどんどんよくなるからね。でもこの馬も府中の長い直線の方が安心して見ていられる雰囲気がある」と負ける気はさらさらない。

 「バランスが良くて、理想のサラブレッド。これだけ調教師をしていてやっと巡り合えた」。デビュー戦前に感じた大物の予感は的中した。「次も力を出せるように無事調整するだけ」。静かな言葉で締めたトレーナーだが、ダービーの日が今から待ち遠しいに違いない。
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