私、10年くらい密かに人探しをしています。
物書きさんというのか、書道家さんというのか・・・
「あなたを見て、あなたのへの言葉を書きます」という人です。
ずーっと前、たぶんハタチそこらのイチ保育士として勤めていた時に、私はフラフラと天王寺の歩道橋を歩いていました。
今はほとんどありませんが、その頃歩道橋ではいろんな人が、絵や詩、アクセサリーなどの路上販売をしていたのです。
でも、その頃の私はお絵描き活動もしていなくて路上販売にもなじみがなく、おまけに人見知りだし、とてもじゃないけどそんな人たちに近づいて行ったこともありませんでした。
でも、その頃いろんなことで悩んでいて頭の中がぐるぐるしていて、その日はなぜだか、即興で言葉を書いていたその人が目について、すいこまれるように近づいていって「私にも書いてください。」と言ったのです。
自分の名前を告げると、その人は10秒くらい私の目をじっと見つめた後、「わかりました」と言ってスラスラと紙に言葉を書いてくれました。
とても暑い夏の日で、私はしゃがんで、その人が書いている様子をボーと眺めていました。

その時の言葉がこれです。
書いてもらったあとも私はやっぱりぼんやりしていて、簡単にお礼を言ってさっさと帰って行ったのだと思います。
家に帰ってなんとなくこの紙を部屋にはっていました。
いつも目につくと心の中で読んでいて、1年たって2年たって5年たって・・・月日がたてばたつほど、あぁいい言葉やなぁとどんどん実感がわいてきたのです。
本当にこのとおりになっているような、これに向かっていってるような、なんてなんて素敵な言葉なんだろうって、じわじわと込みあがってきたのです。
いまや立派な額に入れて、机の前にドーンとかざっています。
それよりも、私はこんな素敵な言葉を書いてくれた人にお礼もそこそこに、なんてアッサリ帰ってしまったんやろう!とめちゃ後悔しました。
もういちど会って、私がこの言葉にどんなに支えられて感謝しているか、ちゃんとお礼が言いたいと思いました。
なので、密かな私の捜索活動です。
その人は全国をまわっていると言っていて、赤い判子には、石垣ナントカ(下の名前の漢字読めないの・・・)さんと書いてあって、たぶん私より年上、それだけの情報ですが、きっと会えばわかるはず!という根拠のない自信で、こういう活動をしている人がいたら必ずのぞくようにしていますが、まだ見つかりません。
でも、願っていることって、言葉にしたり、行動したりすることで、少しずつ近づいていけるんじゃないかと私は信じています。
だからきっと、こうしてブログに書くことも、大きな1歩♪
いくつになっても、悩みや迷いがない時なんてないような気がします。
年月がすぎていくと自分の状況も気持ちもかわっていって、ずっと同じ悩みではないだろうけど、何歳の時もその時の私としてこの言葉を受け止めて励まされてきました。
10年もたっちゃいましたよ〜。
いつか、ほんとに「ありがとう」が言えますように☆

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