H10〜H18
H8年型 スバル KV4 サンバーディアスU マレッサ (フルタイム4WD 5MT)
私が生まれた頃は、510型ブルーバードSSSクーペに乗っていた父親。
私が3歳の時に初代サンバートライに乗り替え。
その後も私が9歳の時に後期型のサンバートライに乗り替え。
私も免許を取って、その非力なサンバートライを運転するほどの年月を経て、私の父親は初めてのパワステ、エアコン、集中ドアロック付き車に乗り換えたのだ。
パワーがなく、軽自動車にエアコンもパワステもないのが当たり前だった時代のサンバートライの後、買い替えたこのディアスUマレッサのスポーティさには度肝を抜かれた。
販売店の人も納車の時に驚いていたほど。
世代が1つ違うだけで、ここまで進化するのかと家族で感動したもんだ。
当時としては久方ぶりのハイパワーなクルマに乗り換えたので、同じサンバーでも1世代違うと走行性能は異次元であることに家族で驚いた。
ダイハツとスズキはインタークーラーターボで64psに到達しているのに、RRのサンバーは構造的にインタークーラーを載せらなかったらしく、900kg、スーパーチャージャーでも55ps、7.1kg・mと、実際は今のNA並。
しかし、このKV型サンバーディアスは5速でも発進でき、高速道路は5速より上が欲しくなる程。
一般道の登り坂も5速のまま走れてしまうほどだった。
この5速マニュアルのシフトレバーは、軽ワンボックスにしてはそこそこショートストロークで、手首だけでスコスコ入る楽しいヤツだった。
ただし、前オーナーのクセ付けの問題か、潜在的な不具合か、5速で巡行中、勝手にギアが抜けるということが頻繁に起こった。
これも何度か整備工に依頼したが、手放すまで改善されず、泣き寝入りだったようだ。
離れて暮らしていた自分がマイカーを持った後も、ハイパワーのワンボックスなので、時々借りて使った。
クルマいじりも覚えた私は、父親のサンバーディアスなのに、黄色ヘッドライトに変えたり、社外フォグを付けたり、STiステッカーを貼ったり、色々楽しませてもらった。
父親のこれらのクルマによって、私のスバリスト&サンバリスト道が出来上がってしまったのだろう。
このクルマは、融雪剤と父親の職場の消毒剤によって腐食し、スライドドアの開閉ができなくなったり、車体を構成する鉄板自体が腐り落ちてしまったりと、かなりボロボロになった。
走行距離は13万km近かったと思うが、まだエンジン自体は調子良かったために、泣く泣く手放した。

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