年間二百頭の限定生産の島根県邑南町特産、石見和牛肉を使ったレトルトカレー「石見和牛肉ビーフカレー」が、都市部を中心に人気が拡大、売り上げ好調だ。二〇〇七年十一月の発売以来、二月にも、計二万食到達の見通し。今年は丑(うし)年。さらに攻めの戦略で、売り込みに力を入れる。
同カレーは一箱二百グラム、七百三十五円。石見和牛肉のうちサーロイン、ロースなど、高級部位の売れ行きが伸びる中、そのほかのモモ、バラ、スネ肉を生かそうと、町観光協会が商品開発した。
〇七年十一月から町内の道の駅・瑞穂、町の「田舎の逸品」ネット通販サイト「みずほスタイル」などで販売。東京などの店頭売りも好評で、昨夏発行のカレー専門雑誌「最新美味いカレーの本」(交通タイムス社)の「ご当地カレーランキング・ビーフカレーベスト5」で、第2位に入った。
〇八年八月までに当初準備した一万食分の外箱がなくなり、好調な売り上げを島根の全国発信につなげようと、パッケージを一新。世界遺産の石見銀山遺跡など、広域観光PRも盛り込んだ。以後も、販売ペースが月千五百食と伸びている。
とかく「いいものだけど、大量生産は苦手」となりがちな田舎の逸品で、市場の要求に応じた供給のめどが立ったのは、ネット販売を広げていく上でも収穫。
町観光協会事務局の町商工観光室、寺本英仁主任主事は「流通のプロからの評価を受けたい」と、今年初めて、全国のバイヤーが集まる「スーパーマーケット・トレードショー」(二月十一−十三日、東京ビッグサイト)へ、同ビーフカレー出展を決めている。

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