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2007/5/27

『渋谷区円山町』  映画道

『渋谷区円山町』
shibuya maruyama story

2006年日本映画 110分
監督・編集:永田琴  脚本:長谷川明  原作:おかざき真里
出演:榮倉奈々(加藤由紀江)、眞木大輔(ヤマケン)、仲里依紗(糸井由美)、原裕美子(有吉)、ふかわりょう(カフェ"TOM BOY"のマスター)、三輪ひとみ(マスターの憧れの女性)、中村靖日(ホテル街の男)、猫田直(ホテル街の女)、細田よしひこ(大野)、中村優一(大野の友人)、佐藤貴広(望月)、吉高由里子(瀬田)、小松愛(由紀江の友人)、吉原聖后(同・明日香)、三宅尚子(ヤマケンの彼女)、JUNYA





由紀江はごく普通の女子高生。大野という彼氏はいるが、キスより先へは踏み切れないでいた。そんな由紀江のクラスに臨時教師の山本(ヤマケン)が赴任してくるが、髪はボサボサで冴えない印象。ある日、友人たちと渋谷の街に出かけた由紀江は、好奇心から円山町のラブホテル街に足を踏み入れる。そこでヤマケンが女性とホテルに入っていく姿を見かけた由紀江は、驚きながらも携帯電話のカメラのシャッターを押す。翌日、授業中にメールをしていてヤマケンに携帯電話を没収された由紀江は、授業後、携帯電話を返してくれないならホテルに行ったことをバラすと言うが、「別に悪いことしてるわけじゃない」と言われて戸惑う。それからヤマケンのことが気になり始めた由紀江は、「エロジジイ」などと書いた紙切れを職員室の机や出席簿に挟むという悪戯をしてたしなめられる。大野との帰宅途中、忘れ物をしたと言って学校に戻った由紀江は、ホースで花壇に水をやっていたヤマケンとはしゃいだ後、濡れた服を脱いだ彼の体に目を奪われる。由紀江はついに大野に別れを切り出す。職員室で気分が悪くなった由紀江は、ヤマケンに背負われて保健室に運ばれ、「渋谷のラブホテルに連れて行って」と頼み、強引に約束を取りつける。翌日、連れて帰ろうとするヤマケンの手を振り払ってラブホテル街へ向かった由紀江は、ヤマケンの彼女が他の男とホテルに入っていくところを見る。由紀江は彼女に見せつけるようにヤマケンの手を引いて、別のホテルに入って行く。一方、吹奏楽部でフルートを吹いている由美は、一見、瀬田たちと仲良くやっているように見せていたが、フルート入れの袋や貸したノートをゴミ箱に捨てられるという嫌がらせを受けていたが、自分ではいじめられていないという振りをしていた。いつも一人で行動しているクラスメイトの有吉は、そんな彼女を見かねて、学芸会の衣裳係に由美を指名する。ある日の放課後、由美は有吉に誘われて初めて渋谷の街へ出かける。由美は人の多さに戸惑いながらも、有吉の手をつないで渋谷の街を散策する。由美は瀬田たちにお土産としてアクセサリーを買っていくが、それもまたゴミ箱に捨てられてしまう。更に偽造したラブレターを出された由美は、再び有吉とともに渋谷に行き、一夜を過ごす。翌日も遊んでいるうちに終電がなくなってしまった二人だったが、有吉が熱を出してしまう。由美は有吉を連れて、ラブホテルで休憩しようとする。

『檸檬のころ』と同じく、二人の女子高生のそれぞれの話が展開していくが、同時並行で描いていった『檸檬〜』とは違い、こちらは前半と後半ではっきり分かれている。
二人は最後に道玄坂の桜で一瞬、擦れ違うだけ。

その両方に出演となった榮倉奈々さんは、『檸檬〜』では完全に谷村美月ちゃんに負けてしまっていたが、本作では恋に純粋な女子高生を好演していた。
授業中、ラブホテルにいるヤマケンを想像したり、デート(と思っているのは彼女だけだが)の前日にブラジャーを選んだりマニキュアをしたりするところなども可愛らしい。
眞木大輔って誰ね?と思っていたら、EXILEの人なのね。ふうん。
あと、由紀江にラブレターを出す後輩・望月役として出演していた佐藤貴広くんは、『茶の味』の一くんじゃないの。「由紀江!」と呼び捨てにするところとか、おいしいところをさらっていくなぁ。

一方の仲里依紗さん(苗字は仲里ではなく仲。笑)。
いじめられていながらも浮かべる笑顔が切ない。
最後に再び学校に戻った二人が、お互いの顔を見合わせて浮かべる心からの笑顔と実に対照的で、さすがは“時をかける少女”、実写でも充分イケる。
有吉もまた中学時代、瀬田から援助交際をしているという噂を流されたという過去を持っているのだけど、二人がラブホのベッドでじゃれあっているうちに「キスしたことある?」と聞いたときは、そのままキスしちゃえ!と期待したのに、隣から聞こえてきた声に笑ってしまうという展開でちょっと残念(笑)。

二つのパートをつなぐ場所として、ふかわりょうさん扮するマスターの経営するカフェが出てくるが、中村靖日さんも両方に登場。
冒頭ではホテルから出てきたところを女性にはたかれる。この時はちゃんと顔が映っていなかったが、それでも私にはすぐ分かった(笑)。
その後、そのカフェにバイト募集の貼り紙を見てやってきたかと思えば(誠実な女性、と書かれていたにもかかわらず)、最後には女性と二人でホテル街を浮かれて歩くというある意味、重要な役どころだった(笑)。

これが長篇デビュー作となる永田琴監督。またまた楽しみな新人監督の出現。
劇中、とりわけ印象的だったのが洋楽っぽいBGMの使い方で、思わずサントラを買ってしまったよ。
音楽担当は戸田色音さんで、主題歌および挿入歌はNIRGILIS。


★★★★
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