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2007/5/2

『サン・ジャックへの道』  映画道

『サン・ジャックへの道』
SAINT-JACQUES... LA MECQUE

2005年フランス映画 112分
脚本・監督:コリーヌ・セロー
出演:ミュリエル・ロバン(クララ)、アルチュス・ドゥ・パンゲルン(ピエール)、ジャン=ピエール・ダルッサン(クロード)、パスカル・レジティミュス(ジイ)、マリー・ビュネル(マチルド)、マリー・クレメール(カミーユ)、フロール・ヴァニエ=モロー(エルザ)、エメン・サイディ(ラムジィー)、ニコラ・カザレ(サイード)、エレーヌ・ヴァンサン(修道院長)、アンヌ・ケスラー(ピエールの妻エディット)、オリヴィエ・クラヴリー(公証人)、マリー・アラン(クロードの娘サラ)、ジェローム・プリー(クララの夫ミンゴ)、ピエール・オスダ(ピエールの執事ロベール)、ヤン・ハンメネッケール(オランダ人1)、ベン・セガーズ(オランダ人2)、スティーヴン・マリンズ(オランダ人3)




会社社長で薬に依存しているピエール、教会嫌いの国語教師クララ、無職でアルコール中毒のクロード。母が亡くなって公証人に呼び出された三兄弟は、遺産を相続するためにはフランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くことが条件だと告げられる。ベテランガイドのギイが率いるツアーには、頭をスカーフで包んだ女性マチルド、高校生のカミーユとエルザ、カミーユを追って参加したアラブ系移民のサイード、イスラムのメッカに行くと思い込んでいるラムジィーの9人の男女が参加する。車を利用しようとするピエール、口の悪いクララ、金も荷物も持たず、すぐに酒場に足を向けるクロードの3人にはギイも手を焼き、他の参加者もうんざりする。だが、旅を続けるうちにピエールはアルコール漬けで自殺願望のある妻エディットのことが気にかかりながらも、余分な荷物を捨て去って薬に頼らなくても歩けるようになり、クララは失読症のラムジィーに文字を教え、クロードはマチルドといい雰囲気になっていく。一方、ガイドのジイは娘が病気になったことを心配しながらも仕事を続け、カミーユはサイードのことが気になりながらも本心を打ち明けられずにいた。様々な思惑を抱えながらも9人はピレネー山脈を越え、スペインに入る。ギイに遺産相続の条件はここまで来ることだったと告げられた三兄弟はいったん引き返すが、ピエールは踵を返して一行を追いかけ、クララとクロードもそれに続く。

1993年に世界遺産に登録されたサンティアゴ巡礼路。
サンティアゴというのは十二使徒のひとり聖ヤコブのスペイン語読みで、フランス語だとサン・ジャックとなる。邦題もサンティアゴに合わせてくれればいいのに。
ちなみに私、2年前にスペインに旅行に行った際、巡礼路のスペイン側のスタート地点であるパンプローナに立ち寄っているので、似たような教会やら街並やらが映し出されて懐かしかった。

ありがちなパターンの作品ではあるが、三人兄弟を中心とする登場人物が個性豊かで充分楽しめる。あの年でつかみ合いの喧嘩するかよ、普通(笑)。
中ではクララに文字を教わる失読症の少年ラムジィー。母親に従兄のサイードの分の参加費も出してもらい、すっかりメッカへの巡礼だと思い込んでいる。失読症ゆえなのか知能もあまり高くなく、間の抜けた発言がトボけた味わいを醸し出していた。

スプーンの上げ下げを揃えたりとか、木の下で携帯電話を持ってうろうろするところとか、牧師の質問に9人揃って頷いたりとか、コリーヌ・セロー監督の演出も楽しく、参加者たちが見る夢の映像もよかった(掃除機で髪の毛を吸われるマチルダ、ずらりと並ぶ坊主頭、巨大なAの文字、動物たち)。
ただ、ところどころカット割というか編集が妙なところがあったけど…。


★★★1/2
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