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2007/5/2

『主人公は僕だった』試写会  映画道

『主人公は僕だった』
STRANGER THAN FICTION

2006年アメリカ映画 112分
監督:マーク・フォースター  脚本:ザック・ヘルム
出演:ウィル・フェレル(ハロルド・クリック)、エマ・トンプソン(カレン・アイフル)、ダスティン・ホフマン(ジュールズ・ヒルバート教授)、マギー・ジレンホール(アナ・パスカル)、クイーン・ラティファ(ペニー・エッシャー)、トニー・ヘイル(デイヴ)、トム・ハルス(ケイリー医師)、リンダ・ハント(ミッタグ=レフラー医師)、リッキー・アダムズ(少年)




過去12年間、国税庁の会計検査官として規則正しい生活を繰り返していたハロルド・クリックは、ある朝、歯磨きをしているときに自分の行動を描写する女性の声を耳にする。出勤して、税金の一部を滞納しているアナ・パスカルのパン屋を訪れたときもその声がつきまとう。声の主は悲劇作家カレン・アイフルで、ハロルドは彼女の10年ぶりの新作の主人公だった。カレンの元には助手としてペニー・エッシャーが送られてくるが、カレンはハロルドを結末で殺せずに悩んでいた。ある時、ハロルドが時間の狂った腕時計の時間を合わせると、「その行為が死をもたらすことになるとは思いも寄らなかった」という声がする。驚いたハロルドは精神科医に向かうが、統合失調症と診断されて相手にされない。小説の主人公のようだというハロルドは、医師の助言を受けてジュールズ・ヒルバート教授に会いに行く。全知の語り手をテーマにしているヒルバート教授は、ハロルドに様々な質問をして声の正体を突き止めようとする。死を覚悟したハロルドは休暇を取って、長年の夢だったギターを始め、アナとも深い仲になっていく。これは喜劇だとヒルバート教授に報告に向かうが、ハロルドはそこでテレビのインタビューに答えるカレンの映像を見て、声の正体が彼女だと確信する。過去の資料から居場所をつきとめたハロルドは、カレンに会いに行く。

作家とその作品の登場人物が出逢うというのは、例えばポール・オースターさんの『シティ・オヴ・グラス』や筒井康隆さんの最新長篇『巨船ベラス・レトラス』など小説の中では時折見られる手法ではあるが、それをメインに一本の映画にしたのは初めてだろう。
映画においては、ナレーションは当然のことながら登場人物からは無視されるものであるが、本作では主人公が「誰かいるのか?」と歯ブラシが訝しげに見るという反応を示す。そのような具合に冒頭からハロルドの一日が描写されるのに伴って、白い線やら数字やらが幾何学的に取り巻くあたりが楽しい。
その後の展開も、設定が突飛なだけに突っ込みどころがないではないが、それ以上に主人公がどのような結末をたどるのかが気になって最後まで見せてくれる。
しかし作家の書いている作品のタイトルが『死と税金』ってどれだけ素晴らしい内容だとしても、あんまり読む気はしないぞ(笑)。

エマ・トンプソンさんが苦悩する作家役を好演。ダスティン・ホフマンさんも最近よく見るなぁ。ところでこの作品にはこの2人の他にもう一人、オスカー俳優がいるのだけど、誰だか分かった人はエライ(笑)。

マーク・フォースター監督は次回作『The Kite Runner』にも期待。


★★★1/2
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