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2007/1/27

『男はつらいよ 寅次郎紅の花』  映画道

『男はつらいよ 寅次郎紅の花』

1995年日本映画 110分
原作・脚本・監督:山田洋次  脚本:朝間義隆
出演:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(さくら)、浅丘ルリ子(リリー)、吉岡秀隆(諏訪満男)、後藤久美子(及川泉)、下條正巳(車竜造)、三崎千恵子(車つね)、前田吟(諏訪博)、夏木マリ(及川礼子)、芦屋雁之助(神戸の会長)、田中邦衛(船長)、千石規子(リリーの母)、太宰久雄(社長)、佐藤蛾次郎(源公)、関敬六(ポンシュウ)、笹野高史(伸吉)、神戸浩(政夫)、宮川大助(パン屋・石倉)、宮川花子(石倉の妻)、犬塚弘(タクシー運転手)、桜井センリ(駅舎の男)、北山雅康(三平)、鈴木美恵(かよ)、マキノ佐代子(朝日印刷社員)




神戸の震災から8ヶ月、さくらたちは連絡の途絶えていた寅次郎を心配していたが、偶然見ていたボランティア特集のテレビ番組の画面に寅次郎が村山首相とともに映っているのを見て胸を撫で下ろす。そんな折、寅次郎の甥・満男が好意を寄せていた泉が上京する。満男は泉から、医者の卵の男性と見合いをしたことを聞かされ、心にもない祝福の言葉をかけてしまう。そして岡山県津山市での結婚式当日。新郎新婦を乗せた車が狭い道を通っていると、一台の対向車がやってくる。花婿の兄・伸吉は車をバックするのは縁起が悪いからと相手の車の運転手に下がってもらうように頼むが、運転手は聞く耳を持たない。実は車を運転していたのは満男で、大騒ぎを起こして式は取りやめとなってしまう。傷心のまま奄美大島に辿り着いた満男は、崖から自殺するのではないかと心配した一人の美しい女性に食事をごちそうになる。金のない満男は家へと案内されるが、そこにはなんと寅次郎の姿があった。女性がリリーだと知り、昔話に花を咲かせる一同。3人で暮らしていると、やがて泉が満男を追って現われる。しばらくしてリリーが老人ホームにいる母親に会いに行くついでに寅次郎と満男も柴又に帰る。ふとしたことからリリーは寅次郎と口論となり、奄美大島に帰ろうとする。ずっと寅次郎とリリーが結婚してくれることを望んでいたさくらは寅次郎を説得するが、部屋から出ようとはしない。さくらが諦めてリリーを見送ろうとした瞬間、上から降りてきた寅次郎は見送ると言って、タクシーに同乗する。

シリーズ第48作。
これが最後と決めて製作されたわけではないけど、4度目の登場となる浅丘ルリ子さん、3作振りの後藤久美子さんが顔を揃えているところからもあるいはこれが…という思いはやはりあったんだろうなぁ。
最後に寅さんを幸せにして終わらせる、つまりリリーと結婚させるというのも一つの選択肢だっただろうし、私も観る前はそうして欲しかったと思っていたのだけど、これはこれでよかったと思う。寅さんは一つところに留まることなく常に旅を続ける。そして時折、くるまやに寄ったり、奄美大島を訪ねたりする。きっと今もそんな日々が繰り返されている。そう想像するだけでも楽しくなってくるではないか。

この作品にも阪神淡路大震災で最大の被害に見舞われた神戸市長田区が出てくるが、1995年という年は日本にとって一つの節目であったように思う。その年を持って『男はつらいよ』シリーズが幕を閉じたというのも偶然とは言え、象徴的な出来事のような気がしてならない。
あれから12年。放送の後の番組で山田洋次監督もおっしゃっていたが、このシリーズで描かれていた「人情」はますますなくなってしまった。今こそ寅さんのようなヒーローが求められている時代なのかも知れない。
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2007/1/30  8:57

投稿者:法水

>寅さんシリーズは日本映画の傑作の一つ
その通り!(笑)
食わず嫌いの人も多そうですが、寅さんシリーズのよさが分からずに日本映画ファンを名乗るべきではありませんね。
佐藤蛾次郎さんも言ってたんですが、山田監督には高尚な時代劇はもういいからこういう喜劇映画を作って頂きたい。

>「ぼくの伯父さん」
シブいところついてきますねー。
ハリウッド映画は続篇やリメイクを作ることしか能がない状態ですし、韓流ブームも下火になってきてますから、これからそういう作品がもっと上映されることを期待したいですね。

2007/1/29  21:38

投稿者:ミミズク

「人情もの」と呼べる映画もあまり見受けなくなりましたね。寅さんシリーズは日本映画の傑作の一つであると思います。

人情とはまた違いますが、フランス映画監督ジャック・タチが作った「ぼくの伯父さん」みたいな作品
も今ではとんと見なくなりました。今日のハリウッド映画が一つの流行でとどまり、また寅さんみたいな映画が戻ってくるのを願うばかりです。

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