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2016/1/17

糸あやつり人形一糸座『泣いた赤鬼』  鑑賞道

糸あやつり人形一糸座
人形音楽劇『泣いた赤鬼』


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【四日市公演】
2016年1月16日(土)・17日(日)
四日市市文化会館 第1ホール舞台上特設ステージ
前売一般:3,000円  当日一般:3,300円

原作:浜田廣介
脚本・演出:天野天街(少年王者舘)
人形美術:山下昇平  舞台監督:海老沢栄  照明:小木曽千倉  音響:岩野直人
舞台美術:乗峯雅寛  衣装:山下和美  映像:浜嶋将裕
宣伝美術:工藤規雄+上野久美子  写真:荒川健一
人形製作:糸あやつり人形一糸座+田中めぐみ  制作:結城民子

出演:
(人形)
結城一糸、結城民子、結城敬太、結城榮、金子展尚 他/糸あやつり人形一糸座
(俳優)
田中英樹[テアトルエコー](赤鬼)
古市裕貴[ユニークポイント](青鬼)
王子菜摘子(少女)
演奏:園田容子  義太夫:竹本綾之助  三味線:鶴澤津賀榮


とある山の中に住む赤鬼は、人間たちと仲良くなりたいと思い、イノシシの親子やチョウ、カラスらと相談する。赤鬼は家の前に「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください」と看板を立てるが、人間たちは怖がり、誰一人として寄ろうとはしなかった。落ち込む赤鬼のもとを親友の青鬼が訪れる。青鬼は自分が人間たちを襲うから、赤鬼が退治をすれば人間たちが信用してくれるだろうと作戦を立てる。作戦は成功し、人間たちが赤鬼の家に遊びに来るようになるが、それ以来、青鬼は姿を見せようとしなかった。気になった赤鬼は青鬼の家を訪れるが――。

一昨年、著作権者の許可が下りず、土壇場になって上演中止となった人形音楽劇、無事に許可を得て満を持しての公演。

まず意表を突かれたのが、糸あやつり人形だけの劇かと思ったら、生身の俳優との共演という点。すなわち、人間や動物たち(イノシシの親子、チョウ、カラス)は糸あやつり人形が、赤鬼・青鬼は生身の俳優が演じることとなり、いずれの視点から見ても人間=異形の存在となる。
ストーリー自体はそんなに著作権者からクレームが入るほど改変されたとも思えず、もちろん原作が短いので色色と脚色されていたり、天野作品には欠かせない無限ループや言葉の並べ替えが入っていたりはするのだけど(私が観た回では看板の文字が一部間違って配置されていたけど)、原作自体のエッセンスは損なわれていない。
事情を調べてみると、どうも前回は急遽演出の方が降板し、手直しした脚本を見せるのがぎりぎりになってしまい、しかも天野さんの手書き台本のまま見せようとしたために読んでもらえなかったらしい。著作権者である原作者の娘さんは80歳代とのことで、そりゃあ読めないわな。
人間たちと仲良くなりたいがために本当に大切なものを失ってしまった赤鬼。ラスト、まさに「泣いた赤鬼」で終わるのだが、その赤鬼の子供のような泣きっぷりに切なくなる。

糸あやつり人形、生身の俳優、楽器演奏、そして歌声(後で知ったが少女役の王子菜摘子さんは『レ・ミゼラブル』などにも出ていた方だそうで。道理でうまいはずだわ)とどれをとっても文句なし。
とりわけ、糸あやつり人形を操りながらの無限ループは圧巻であった(子供たちにもウケてた)。

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