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2015/5/31

『私の少女』  映画道

『私の少女』
도희야

2014年韓国映画 119分
脚本・監督:チョン・ジュリ
製作:イ・チャンドン、イ・ジュンドン
撮影:キム・ヒョンソク  美術:ユン・サンユン  音楽:チャン・ヨンギュ
出演:ペ・ドゥナ(イ・ヨンナム)、キム・セロン(ソン・ドヒ)、ソン・セビョク(パク・ヨンハ)、キム・ジング(ヨンハの母ジョムスン)、ムン・ソングン[特別出演](署長ナム・ギョンデ)、チャン・ヒジン[特別出演](ヨンナムの元恋人ウンジョン)、キム・ミンジェ[特別出演](ジュノ)、ソン・ジョンハク(オム班長)、ナ・ジョンミン(キム巡査)、コン・ミョン(クォン・ウイギョン)、キム・ジョング(チェ社長)、パク・ジヌ(刑事係長)、アルビンドゥ・アロック(労働者パキム)、ロビン(同サルラム)、パルン(同ホアン)


   


小さな海辺の村。ソウルから所長として赴任してきた若き女性警官のヨンナムは、初日に14歳の少女ドヒと出会う。ドヒは実の母親が蒸発し、血のつながりのない継父ヨンハと、その母親である祖母と暮らしていて、日常的に暴力を受けている。無数の傷跡がドヒの過酷な日々を痛々しく語っていた。村人たちは老人ばかりの集落で、若くして力を持つヨンハの横柄な態度を容認し、ドヒに対する暴力ですら見てみぬふりをしている。そんな状況にひとり立ち向うヨンナムは、ドヒにとって暴力や学校のいじめから守ってくれる唯一の信頼できる大人だった。また孤立していたヨンナムも、少女の存在に癒されてゆく。夜中、ヨンナムの家にドヒが泣きながら訪ねてくる。同時に「老人の遺体がみつかった」と署から電話が入る。海辺に駆けつけると、崖からドヒの祖母が落ちて死亡していた。「パパとおばあさんが追いかけてきて落ちた」とドヒは涙ながらに説明する。しばらくするとヨンハが現場に到着し、「クソガキのせいだ」とドヒに殴りかかる。エスカレートしてゆくヨンハの暴力から守るために、ヨンナムはドヒを一時的に自宅に引き取り面倒をみることにする。子供らしい無邪気な笑顔がドヒにも戻ってきた。しかし、次第にヨンナムと離れることを過剰に恐れ、彼女のすべてに執着しはじめるドヒ。あまりに過剰な反応にヨンナムは少し戸惑いを憶えはじめる。ある日、偶然にもヨンハは衝突を繰り返していたヨンナムの過去の秘密を知り、社会的に破滅へと彼女を追い込んでゆく。ヨンナムを守るため、すべてをかけてドヒは危険な選択をするが…。【公式サイトより】

カンヌ国際映画祭ある視点部門にも出品されたチョン・ジュリ監督デビュー作。

イ・チャンドン監督が製作でペ・ドゥナさん&キム・セロンさんW主演となれば、まず間違いないだろうとは思っていたけど、デビュー作でここまで完成されているとは。
幼児虐待、不法労働、同性愛と扱っているテーマは重厚で描写もリアルだが、どこかポエティック。ヨンナムが赴任初日、田舎道でドヒと出会うシーンからして、ドラマの始まりを感じさせるが、恐らくヨンナムはドヒに自分自身を見出したのであろう。
物語の構造上、ヨンナムがドヒを庇護するという関係だが、居場所のない者同士、お互いが欠かせない存在となっていく。だからこそ、ドヒはヨンハを陥れ、ヨンナムをそれを責めることなく受け容れる。
こうした「赦し」はイ・チャンドン監督作品にも通じるものであるが、エンディング曲を聴きながら一つの文学作品を読み終えたような余韻に浸ることができた。


★★★1/2

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