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2014/4/29

『世界の果ての通学路』  映画道

『世界の果ての通学路』
Sur le chemin de l'école/On the Way to School

2013年フランス・中国・南アフリカ・ブラジル・コロンビア映画 77分
脚本・監督・撮影:パスカル・プリッソン
脚本:マリー=クレア・ジャヴォイ
撮影:サイモン・ウォーテル  音楽:ロラン・フェルレ
編集:サラ・アンダーソン、シルヴィ・ラガー
出演:ジャクソン・サイコン(ケニア・11歳)、サロメ・サイコン(妹)、ザヒラ・バディ(モロッコ・12歳)、ジネブ・エルカビ(友人)、ノウラ・アザガフ(同)、カルロス(アルゼンチン・12歳)、ミカエラ(妹)、サミュエル・エスター(インド・13歳)、ガブリエル・エスター(弟)、エマニュエル・エスター(同)


   


ケニアのジャクソンはサムブル族の11歳の少年。まだ見たこともない飛行機のパイロットになって、世界を見ることを夢見ている。長男でしっかり者の彼は毎日、6歳の妹サロメを連れて、ゾウやキリン、シマウマなど野生動物が出没するサバンナを小走りで、15km、2時間かけて学校に通う。毎年、4、5人の子どもがゾウの襲撃によって命を落とす。両親は2人が無事に学校に通えるよう、毎朝お祈りする。アルゼンチン、アンデス山脈の人里離れた牧場で暮らす11歳のカルロスは、6歳から馬に乗ってパタゴニアの山々や美しい平原を通り、18kmの道のりを1時間半で通学する。今は5歳下の妹ミカイラと一緒だ。2人が乗る馬のキベルトとは大の仲良しで、石ころだらけの崩れかけた道を進めるのも、変わりやすい山の天候をものともせず通学できるのも、冷静沈着なキベルトのおかげだ。カルロスは愛する故郷に貢献できる獣医を目指している。3000m級の山が連なるモロッコのアトラス山脈の中心部、イムリル谷近くの辺境の地に生まれたベルベル人の少女、ザヒラ。12歳の彼女は、家族のなかで初めて学校に通う世代で、字が読めない祖母や両親は、医師を目指す彼女を全力で応援している。ザヒラは全寮制の学校“アスニの万人のための教育”に通っている。毎週月曜日の夜明けに起き、友達のジネブ、ノウラと一緒に22kmの道を4時間かけて歩く。金曜日の夕方、3人は同じ道を歩いて家に帰る。インド・ベンガルの13歳の少年サミュエルは、未熟児で生まれたため足に障害がある。そこで、2人の弟が急ごしらえのオンボロ車椅子に彼を乗せて、1時間15分かけて4kmの道のりを通学する。近道しようと川を渡れば車輪が砂にはまって立ち往生したり、人通りの多い道で車輪が外れて動けなくなったり、3人は毎朝トラブルの連続だ。しかし、彼らは困難も貧乏も笑い飛ばす強い絆で結ばれている。サミュエルは、同じような障害をもつ子供を助けるために医者を目指している。【「KINENOTE」より】

セザール賞長篇ドキュメンタリー賞受賞作。

ケニア、モロッコ、アルゼンチン、インドの辺境から何時間もかけて学校に通う子供たちを追ったドキュメンタリー。徒歩で、馬で、車椅子で、兄弟で、友達同士でとそれぞれ形は違えど、勉強するという同じ目的のために道なき道を往く。
もちろんその道のりは穏やかではなく、象を避けたり、足を痛めたり、車椅子のタイヤがパンクして外れてしまったりといったトラブルが発生する。
日本や先進諸国のように公共交通機関が整備され、自動車でどこへでも行けるような環境で、なおかつ教育制度が確立している国々ではともすれば学校に通うことは当たり前になってしまっているが、このドキュメンタリーに出てくる子供たちは決して裕福な家庭環境ではなくても将来のため、家族のためにと、その道のりがどんなに険しくても学校に向かう。
タリバンに撃たれたパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんもかねてから子供たち、とりわけ女性が教育を受ける権利を国際世界にアピールしてきたが、こうやって実際の子供たちが学校に通う姿を映し出すことでそうした問題への関心も高まることだろう。
最後に4ヶ国の子供たちが語っていたそれぞれの夢が実現しますように。


★★★

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