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2014/4/22

『そこのみにて光輝く』  映画道

『そこのみにて光輝く』

2013年日本映画 120分
監督:呉美保
脚本:高田亮  原作:佐藤泰志
撮影:近藤龍人  美術:井上心平  編集:木村悦子
音楽:田中拓人
出演:綾野剛(佐藤達夫)、池脇千鶴(大城千夏)、菅田将暉(大城拓児)、高橋和也(植木屋社長・中島)、火野正平(達夫の元上司・松本)、伊佐山ひろ子(千夏・拓児の母)、田村泰二郎(千夏・拓児の父)、あがた森魚(居酒屋の客)、猫田直(スナックのママ)


   


ある出来事をきっかけに仕事を辞め、あてもなくただふらふらとしていた達夫は、パチンコ屋で拓児という青年に使い捨てライターをあげたことをきっかけに知り合う。荒っぽいところがあるが人懐っこい拓児は、達夫を家に呼ぶ。拓児の家は、サムライ部落の中でも取り残されたようなかろうじて建っているバラックだった。そこには寝たきりの父親と、父親の世話をする母親、そして姉の千夏がいた。達夫と千夏はそれぞれの身の上を話すうちに、惹かれあっていく。一家を支えるために辛い仕事もする千夏に、不器用ながら一途に愛を注ぐ達夫。そんな中、ある事件が起こる……。【「KINENOTE」より】

佐藤泰志さん唯一の長篇小説を呉美保監督が映画化。

同じ原作者による『海炭市叙景』同様、この作品でもロケーションが抜群(撮影はどちらも近藤龍人さん)。と言っても、函館の風光明媚な景色が映し出されるわけではなく、どんよりと曇った港町の寂れた情景が行き場のない登場人物たちの心情とシンクロしている。
達夫にしても千夏にしても拓児にしても、今の生活から抜け出したいと思いながらも、結局それが果たせずに終わる。束の間の幸福を求めてもがく彼らの姿が遣る瀬ない。
甚だ失礼ながら、呉美保監督にこんな作品が撮れるとは思っていなかった。

『愛の渦』に続いて女優さんがちゃんと脱いでいて、日本映画も多少は変わりつつあるのだろうかという淡い期待も。もっとも池脇千鶴さんは『ジョゼ〜』でも脱いでいるので、下手に隠さないとは思っていたけど。
綾野剛さんもこれまでと似たような役柄ではありながら、存在感あり。それよりも光っていたのが菅田将暉さん。最初はそこらへんにいそうな調子のいい兄ちゃんという感じだったのが、最後、姉のために中島に殴りかかる際の表情との落差が素晴らしい。


★★★1/2

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