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2014/1/23

『セッションズ』  映画道

『セッションズ』
THE SESSIONS

2012年アメリカ映画 95分
脚本・監督:ベン・リューイン
原案:マーク・オブライエン
撮影:ジェフリー・シンプソン  編集:リサ・ブロムウェル
美術:ジョン・モット  衣裳:ジャスティン・シーモア
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ジョン・ホークス(マーク・オブライエン)、ヘレン・ハント(シェリル・コーエン=グリーン)、ウィリアム・H・メイシー(ブレンダン神父)、ムーン・ブラッドグッド(ヴェラ)、アニカ・マークス(アマンダ)、アダム・アーキン(シェリルの夫ジョシュ)、リー・パールマン(ミクヴェ(水槽)の女性)、W・アール・ブラウン(ロッド)、ロビン・ワイガート(スーザン)、ブレイク・リンズリー(ローラ・ホワイト医師)、ミン・ロー(モーテル受付)、ラスティ・シュウィマー(ジョーン)、ポール・マクリーン(少年時代のマーク)


  


カリフォルニア州バークレー。マーク・オブライエンは、6歳で患ったポリオが原因で首から下が全く動かず、さらに重度の呼吸障害によって、カプセル型の呼吸器の中で横になったまま人生の大半を過ごしていた。そんな彼の楽しみは、派遣ヘルパーに付き添われて、ストレッチャーベッドで移動する1日3〜4時間の散歩だ。それでも、自分の境遇を全く悲観せず、誰よりもポジティブな人生を送っていた。1988年に大学を卒業すると、詩人、ジャーナリストとして自活。教会通いを習慣にしていた彼は、新任のブレンダン神父と相談の上、横暴なヘルパーをクビにして、若くて美しいアマンダを雇う。その優しさに心を奪われたマークは、思い切って結婚を申し込むが、願い叶わずに彼女は去って行く。そこへちょうど、障害者のセックスについての原稿依頼が舞い込む。新しいヘルパーのヴェラとともに進めた取材で耳にした様々な体験談に衝撃を受けたマークは、勇気を出してセックス・セラピストに連絡。女性と深い関係を持てるように心身を導いてくれるセックス・サロゲート(=代理人)として現れたのは、成熟した女性の美しさに満ちたシェリルだった。セッション初日に彼女は、料金は受け取るが売春婦とは違う事、セッションの回数は6回までということなどを説明。3回目のセッションで遂に初体験を成し遂げる。さらに、マークからお茶に誘われたシェリルは、仕事以外では会わないという主義を曲げて面会。2人の間には温かい感情が流れ始めるが、マークから妻宛ての手紙を見たシェリルの夫が取り乱す。その手紙は、魂に直接触れるような美しい愛の詩だった。4回目のセッションで身も心も深く繋がったことを実感した2人は、マークが未来で出会うであろう愛のため、ある結論へと辿り着く……。

マーク・オブライエンさんの実話に基づく作品。
と言うのは観た後から知ったことで、冒頭、マークが大学を卒業したという実際のニュース映像が使われていて実話モノなのかと気づいた次第。普通なら最後に実際の映像が流れたりするけど、こういうパターンは珍しいのでは。

改めて言うまでもないことだが、人の幸せというものは客観的に測れるものではない。本作の主人公マーク・オブライエンは重度の障害を負ったという面だけ見れば不幸の部類に入るかも知れないが、彼自身は決して不幸には見えない。むしろ自分に与えられた条件の中で精一杯生を享受している。果たして、五体満足ながら何の目的もなく無為に過ごしている人とどちらが幸せだろうか(もちろん、無為に過ごすことに幸せを見出す人もいるかもしれないが)。
アマンダ、シェリル、そして最後にマークの妻となったスーザン。これだけの女性と愛し愛されたマークは充分に幸せだったのだろうと少し羨ましくさえあった。

障害者のセックスというテーマを扱っていながら、偽善的になることもなく、きちんとマークと同じ目線に立って描いている。マークが触られただけですぐに射精してしまったり、医学書などを読みすぎて不安に駆られたりする様を見て、観客は彼が障害者であることを忘れて笑ってしまう。
そんなタブー視される問題に教会を絡めるあたりも面白かった。


★★★

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