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2013/9/29

『トラブゾン狂騒曲〜小さな村の大きなゴミ騒動〜』  映画道

『トラブゾン狂騒曲〜小さな村の大きなゴミ騒動〜』
müll im garten eden

2012年ドイツ映画 98分
脚本・監督・製作:ファティ・アキン
撮影:ブンヤミン・セレクバサン、エルヴェ・デュー
音楽:アレクサンダー・ハッケ  編集:アンドルー・バード
出演:フセイン・アリオグル(村長)、ブンヤミン・セレクバサン(カメラマン)、ネジハン・ハスラマン(茶畑農家)、サバハット・ハスラマン(ネジハンの娘)、スナ・ハスラマン(同)、アジーゼ・セレクバサン(フルカンの従姉)、フルカン・セレクバサン(ブンヤミンの息子)、イスメット・ボドゥール(住民)、シェヴァル・サム(女性歌手)、maNga(バンド)


  


2005年、在ドイツ・トルコ移民であるファティ・アキンは祖父母の故郷であるトルコ北東部の黒海沿岸に位置するトラブゾン地域の村チャンブルヌを初めて訪れる。「ここは天国だ」とそのあまりにも美しい風景に感動を覚えるが、同時にそこにはゴミ処理場の建設が予定されていると知り強い衝撃を受ける。そんな中、この愛すべき自然を記録に残したいと『そして、私たちは愛に帰る』のラストシーンをチャンブルヌで撮影。さらにこの事実を記録しなければという使命感に駆られ、地元の写真家の協力も得て撮影を敢行する。普通のビニールシートで土への汚染を防ごうとしたり、素人が見ても溢れてしまうとわかるほど小さな汚水処理槽を作ったり、そのあまりにも杜撰過ぎる政府の計画に呆れる住民たち。彼らは、時折視察にやって来る役人たちに現状を訴え続けるが、やがて茶畑が溢れる美しい村が汚されてゆく過程と、村の人々の悩みや苦しみが浮き彫りになっていく……。【「KINENOTE」より】

ファティ・アキン監督が自らのルーツであるトルコの小さな村を舞台に、ゴミ処理場建設をめぐる騒動を描いたドキュメンタリー作品。原題は『エデンの園のゴミ』。

「遠い国の小さな村。でも、これは私たちの話」というキャッチコピー通り、これは決して他人事ではない。日本とトルコ、ヘリパッドとゴミ処理場の違いはあれど、先般観た『標的の村』と問題の構図がそっくり。
ゴミ処理場建設を許可しなかった村長(字幕では市長になっていたけど)が政府に訴えられるのはまさにスラップ裁判だし、住民と地元出身の作業員や警察が言い争いをしているのもよく似た光景。そして何より、風光明媚な自然を損ない、地元住民の快適に暮らす権利を脅かしてまで計画を推進しようとする役人や官僚の無責任さ……。もちろん、ゴミを海や川に投棄する方もよくないが、この辺りはもう少し教育が必要なのかも。
それと同時に福島第一原発の汚染水漏れ問題も脳裏をよぎらずにはいられなかった。そこで働いている人たちは仕事と割り切ってやっているうちに、自分たちが何をしでかしているか、判断力が鈍くなってしまうのだろうか。

ファティ・アキン監督作品はいつも音楽も注目だが、本作では『クロッシング・ザ・ブリッジ』にも出演していたアレクサンダー・ハッケさんが担当。
終盤、アジーゼとフルカンがmaNgaなるバンドのライブを観に行くシーンがあるのだけど、この名前は日本語の「漫画」からつけられたとか。前半に出てくるシェヴァル・サムさんの歌には字幕がついていたのだから、こちらにもつけて欲しかった。


★★★

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