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2013/8/28

『黒部の太陽』  映画道

『黒部の太陽』

1968年日本映画 196分
脚本・監督:熊井啓
製作:三船プロダクション 三船敏郎、石原プロモーション 石原裕次郎
企画:中井景  原作:木本正次  脚本:井手雅人
撮影:金宇満司  照明:平田光治  録音:安田哲男、紅谷愃一
美術:平川透徹、山崎正夫、小林正義  編集:丹治睦夫
音楽:黛敏郎  助監督:片桐直樹  音響効果:杉崎友治郎
色彩計測:宮崎秀雄  現像:東洋現像所  製作担当者:知久秀男
特別技術指導:株式会社熊谷組、株式会社笹島建設
製作補:銭谷功、小林正彦
出演:三船敏郎(黒四建設事務所次長・北川覚)、石原裕次郎(第三工区熊谷組岩岡班・岩岡剛)、樫山文枝(長女・北川由紀)、日色ともゑ(次女・北川牧子)、川口晶(三女・北川君子)、高峰三枝子(妻・北川加代)、辰巳柳太郎(剛の父・岩岡源三)、滝沢修(関西電力社長・太田垣士郎)、志村喬(関西電力常務取締役・芦原)、佐野周二(関西電力黒四建設事務所所長・平田)、玉川伊佐男(岩岡班幹部・佐山)、下川辰平(同・安部)、平田重四郎(弟・重夫)、加藤武(第一工区間組所長代理・国木田)、高津住男(同工事課長・大野)、柳永二郎(第三工区熊谷組専務・藤村)、山内明(同工事課長・塚本)、宇野重吉(第四工区佐藤工業社員・森)、寺尾聰(長男・森賢一)、二谷英明(第四工区佐藤工業工事課長・小田切)、成瀬昌彦(第五工区大成建設工務部長・熊田)、清水将夫(地質学者・田山)、岸野小百合(建設事務所事務員・筈見)、北林谷栄(森の妻・きく)、信欽三(黒四建設事務所次長・武本)、芦田伸介(同建設部部長・黒崎)、岡田英次(同次長・吉野)、庄司永建(同社長秘書・大橋)、雪丘恵介(同第三区工区長・漱山)、長尾敏之助(同代理・倉沢)、英原穰二(同土木課長・山口)、鈴木瑞穂(同技師・千田)、山本勝(同社員・木村)、小柴隆(同・芝田)、水谷貞雄(同技師・谷村)、牧野義介(技師・高橋)、大滝秀治(上条班班長・上条)、小林亘(上条班・坑夫1)、熱海弘到(同・坑夫2)、二木草之助(同・坑夫3)、根本義孝(同・坑夫4)、島村謙二(同・坑夫5)、嶺田則夫(同・坑夫6)、内藤武敏(診療所医師)、武藤章生(岩岡班坑夫・武山)、榎木兵衛(同・榎本)、千代田弘(同・坑夫A)、伊豆見雄(同・坑夫B)、晴海勇三(同・坑夫C)、岩手征四郎(同・坑夫D)、田畑善彦(同・坑夫E)、有村道宏(同・坑夫F)、中平哲仟(同・坑夫G)、大浜詩郎(同・坑夫H)、草薙幸二郎(同・上手)、下絛正巳(同・神田)、岡倉俊彦(同・ピン)、稲垣隆史(同・テツ)、日野道夫(同・田中)、佐野浅夫(同・川村)、長弘(黒四出張所技師・木内)、斉藤雄一(同・高木)、須崎孝(同・須田)、伊藤浩(同・伊藤)、宮崎準(徳田班班長・徳田)、肉倉正男(同・労務者イ)、山吉克昌(同・労務者ロ)、近江大介(同・労務者ハ)、小川吉信(同・労務者ニ)、宮坂将嘉(取締役大阪支店長・木原)、桝谷一政(労務者一)、紀原土耕(労務者二)、露木護(労務者三)、岡部政明(記者)、伊藤寿章(建築事務所部長)、山口仁奈子(同・女事務員)、寺田誠(剛の兄・岩岡与一郎)、田口精一(高熱墜道坑夫)、西原泰江(熊谷組看護婦)、山口博義(ポッカ頭)、平光淳之助(ナレーター)


   


関西電力は黒部川上流に第四発電所を建設するため、太田垣社長総指揮のもとに社運をかけて黒四ダム工事に当たることになった。間組の国木田と熊谷組の下請会社の岩岡源三は、ともに現場責任者の北川を訪れ、ダム工事の難しさを知らされた。源三の息子剛は、トンネル掘りのためにどんな犠牲も省りみない源三に反抗し、家を出て設計技師として図面をひいていた。国木田はそんな剛と、北川の長女由紀と見合いさせようと提案して、源三を驚かした。昭和三十一年八月、世紀の大工事といわれた黒四工事は、大自然との闘いの火蓋を切った。九月に入って剛は偶然、由紀と会い、親しさを増していったが、彼女が父の北川の身を心配するのを見て、源三の様子を見に黒部に向った。源三はめっきりと体が弱くなっていた。北川の黒四にかける熱意にほだされた剛は父に代ってトンネル掘りの指揮をとることになった。こうして工事が始って半年、犠牲者はすでに十六人を数え、難工事であることが現場の人たちに不安を抱かせ始めた。翌年の四月、北川たちが恐れていた事態が起った。軟弱な花岡岩帯にぶつかったのだ。五月に入ってすぐ、山崩れと大量の水がトンネルを襲った。この危機を切り抜けるため、色々な技術プランが検討されたが、工事は一向に進まなかった。そんな折りも折り、北川は次女の牧子が白血病にかかって入院し、生命はあと一年と知らされたが、大仕事をかかえているので、娘のそばについているわけにはいかなかった。現場は労務者が一人、二人と去っていく状態で、彼らの士気は上らなかった。一方、太田垣はあらゆる手を尽して危機を乗り切るため莫大な金を投入、技術陣の科学的な処置と、北川や源三たちの努力が実を結び、その年の十二月、ついに難所を突破。翌年十一月、剛は由紀と結婚した。そして二月、北アルプスを抜いてトンネルが開通した。その瞬間を躍り上って喜ぶ労務者たちの中で、北川は牧子の死を知らせる電報に接し、激しく慟哭した。昭和三十八年三月、黒四ダムは多数の犠牲を出して完成した。その日はちょうど北川の定年退職の日であったが、北川や剛たちはダムの偉容に、無限の感動を覚えていた。【「KINENOTE」より】

三船敏郎さんと石原裕次郎さんという二大スターが製作も兼ねた超大作。

流石に見応えのある196分だった。
破砕帯のためになかなか工事が進まない中、不撓不屈の精神で難事業をやり遂げた時の坑夫たちが発する熱量に圧倒された。ハリウッド映画ならトンネルが貫通してバンザーイで終わるところだけど、最後に「尊きみはしらに捧ぐ」と刻まれた殉職者の石碑を映し出すあたりが熊井啓監督らしいところか。
しかし本作においても白血病なんてのが絡んでくるとは思わなかったな。貫通直後、娘が死んだという電報を受け取りながらも、坑夫たちの前でスピーチをする時の三船敏郎さんのカッコよさと来たらもう。
他には石原裕次郎さんの父親役の辰巳柳太郎さんの素晴らしい演技と関西電力社長役の滝沢修さんの上品な物腰が印象に残った。

これがデビュー作となる寺尾聰さんは実父・宇野重吉さんと親子役。寺尾さんがとにかく若く、実に下手っぴ(笑)。この親子、出てきた瞬間にどちらかの身に何かあるなとは思ったけど、果たして予想通りであった。
昨年末に亡くなっていた榎木兵衛さんは台詞らしい台詞はほとんどなかったけど、最後、トンネルが通過して風が吹き、旗がはためくところで「バンザーイ」と最初に言うのが榎木さんだった。大勢の坑夫たちがずらっと並んでいる中でも、榎木さんがどこにいるかはすぐ分かる(笑)。

これまで「この作品は大きなスクリーンで観て欲しい」という石原裕次郎さんの遺言のためにソフト化をされて来なかったが、今年になってようやくDVDとBlu-rayが発売された。そもそもちゃんゆうは「ソフト化するな」と言っていたわけではないと思うし、どんな形であれ作品を観てもらいたいという思いの方が強いはずだけど…。


★★★1/2

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