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2006/9/30

てんぷくプロ『おばあちゃんには手を出すな〜紅白殺人合戦〜』  演劇道

てんぷくプロ第33弾
『おばあちゃんには手を出すな〜紅白殺人合戦〜』


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2006年9月28日(木)〜10月1日(日)
G/pit
前売:2,700円  当日:3,000円

作:北村想  演出:菊永洋一郎  振付:石丸だいこ、小熊ヒデジ
出演:【赤後家の人々】ばんたろ左衛門(祖母やすえ)、奥田光正[劇団NANジャガー](息子・太郎)、西邑千畝(嫁・マチコ)、老田小寿絵[中部大学演劇部とらの穴](長女・イズミ)、神楽靖之助(長男・一郎)、山口純[演劇襲団海賊船II](太郎の兄・十郎)、ジル豆田(十郎の娘・あつこ)、石丸だいこ(近所のばばあ・乱子)、滝野智(一郎の友人・空野)、守乱丸(神・声の出演)、【必殺仕事人達】吉田泰子(ディレクター死田)、矢野健太郎(アナウンサー天海)、佐伯知佳子(アナウンサー丹波)、室谷カガク(そうじ婦)、山田マキオ[劇団NANジャガー](会計係・丘科)、喜連川不良(タレント・キートン吉田)、いちぢくジュン(放送作家)、うえだしおみ(秘書)/入馬券(探偵)、小熊ヒデジ(助手)

金大中に通う赤後イズミの家族は父、母、浪人生の兄・一郎とごく平凡な一家だったが、ただ一人、殺人が趣味というおばあちゃんがいた。
おばあちゃんの趣味に手を焼いた一家は、遂におばあちゃんを亡き者にしようということになり、父・太郎は兄・十郎に相談する。表向きはFM-YOIKOの経営をしている十郎は、その裏で殺し屋稼業を営んでいた。「おばあちゃんには手を出すな」という祖父の遺言を気にして恐れていた十郎だったが、普段はラジオ局で働くディレクターの死田、人気番組「さっそくリクエスト」のDJをしている天海丹波そうじ婦、会計係の丘科、タレントのキートン吉田放送作家秘書らをおばあちゃん暗殺に送り込む。その頃、一郎は友人の空野に頼んで自分の両親も殺そうとしていた。一方、メイ探偵の元には一本の怪しげな電話があり、これから起こる連続殺人には関わらないように警告する。

北村想さんが1981年にTPO★師団と劇団パトラ風色劇場の合同公演のために書き下ろした作品を四半世紀ぶりに再演。ちなみにその時の出演者の何人かが現・てんぷくプロのメンバー。

昨年5月以来の本公演となるが、やっぱりてんぷくプロはいいよねぇ。
今回は少年王者舘(元とつけるべきなのかな?)の石丸だいこさんが客演し、振付もしているだけあって、最初のダンスはどこか少年王者舘のダンスに似ていて一人でにやついてしまった。
その他にもジェンカを踊ったり、殺陣で派手に転がったり、舞台狭しと動き回る。
相変わらず舞台に対する愛情があふれ出ていて、こっちまで嬉しくなってしまう。
まさに下北サンデーズの芝居を初めて観たときの里中ゆいかのような気持にさせてくれる。
平均年齢はてんぷくプロの方が遥かに高いけど(笑)。
若い劇団なら勢いだけで突っ走ることも出来るかもしれないが、てんぷくプロは20年以上もそれを続けているのだから驚異的である。「皆様と共に走るてんぷくプロ」というキャッチフレーズは伊達や酔狂でつけられたものではないことが分かる。

今回、元のホンにはほとんど手を加えていないようで、当時流行ったモノやフレーズが出てくるが、古臭さはまったく感じない。
サブタイトルにも殺人とある通り、人がバッタバッタと死んでいき、二十人以上いる登場人物は一人を除いてすべて死ぬというシュールな展開。
その残った一人というのが探偵の助手で、彼の名前が「北村」。
更に溶暗してから、劇作家の北村想さんが睡眠薬を飲んで自殺をしたというニュースを読むアナウンサーの声が聞こえてくる。
フィクションにおいては書き手=神という図式が成り立つが、それさえも自ら破壊しようとする試みと言ってよいだろう。
さすがは北村さん、25年前から斬新な作品を書いてるなぁ。

役者陣では客演の奥田光正さんがジム・キャリーさんばりに表情が豊かで見ていて飽きなかった。
吉田泰子さんも怪しげな目力が魅力的。
客演が自然に溶け込んでいるのもてんぷくプロらしいところ。


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