芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2006/9/30

『純情きらり』最終週「いのち、輝いて」(156)  『純情きらり』道

脚本:浅野妙子   原案:津島佑子「火の山─山猿記」
音楽:大島ミチル  テーマ曲チェロ演奏:長谷川陽子
タイトル映像:伊藤有壱  劇中絵画・指導:松田一聡
ピアノ指導:湯川珠美、村田孝樹、吉井一摩
サックス指導:西村貴行

出演:宮崎あおい(有森桜子)、寺島しのぶ(杉笛子)、西島秀俊(杉冬吾)、井川遥(鈴村杏子)、福士誠治(松井達彦)、高橋和也(鈴村浩樹)、松澤傑(有森勇太郎)、徳井優(野木山与一)、ブラザートム(マスター・ヒロ)、半海一晃(秋山均)、井坂俊哉(高島キヨシ)、藻田るりこ(おふみ)、竹内龍之介(松井輝一)、佐々木麻緒(杉加寿子)、澁谷武尊(杉亨)、新井優歌(鈴村幸)、三浦友和(有森源一郎・写真)、竹下景子(有森マサ・写真)、八名信夫(沖田徳次郎・写真)、戸田恵子(松井かね・写真)、長谷川初範(西園寺公麿)、塩見三省(浦辺仙吉)、室井滋(鮎川磯)

輝一をあやす一同。
勇太郎が8ミリカメラで輝一を撮影している。
撮影が終了し、後は映写機を借りてくるだけだと勇太郎が言う。
笛子が立ち上がって台所に向かうが、吐き気を催してしゃがみこむ。
輝一を抱いていた杏子が、笛子の異変に気づいて立ち上がる。
「もしかして、おめでた?」と杏子が尋ねると、磯をはじめ一同が笛子の周りに集まる。
笛子は「そうなんだよ、冬吾。よりによってこんな時に。できるときにはできちゃうんだね」と言い、冬吾は「まるで桜ちゃんが授けてくれたみてぇだな」と言う。

いやいや、あなたたちが“いたした”からできたんでしょうが(爆)。


冬吾が描いた桜子の肖像画を持ってきて、脇机に立てかける笛子。
笛子は椅子に座り、「私、ずーっと昔からあんたに焼きもちやいとった。私、あんたのことがうらやましかったんだわ」と真情を吐露する。それでもいつの間にか桜子に助けられていて、冬吾も桜子に生かされているような気がしてならないという笛子は、桜子の手を握り、「ほいだから桜子、あんたがおらんようになったら、お姉ちゃん困るよ。どうしたらいいんか分からんよ」と涙ぐむ。
桜子は笛子を見ながら「大丈夫だよ。笛姉ちゃんには冬吾さんがおるじゃない。加寿ちゃんと亨ちゃんと、それからもう一人の赤ちゃんも」と言い、「おめでとう」と微笑む。

昨日も書きましたけど、やっぱりうまいなぁ、宮崎あおいさんは。
ほとんどノーメイクですよね? 病人に見えるようなメイクはしてあるんでしょうか。



夕方、病室に達彦が来る。壁には桜子の肖像画。
桜子は椅子に座る達彦に、「輝一ちゃん、達彦さんの顔見るとえらくいい顔で笑うんだって?」と尋ねる。「そうだよ。やっぱり父親は分かるんだな」と言う達彦に「何よ、得意そうな顔しちゃって」と笑う桜子。達彦がなおも自分が子守唄を歌ってやるとすぐに寝ると得意そうに言うと、桜子は「私にも歌って」と頼む。
一旦は断る達彦だったが、更に頼み込む桜子に負けて「♪眠れよい子よ」とモーツァルトの子守唄を歌い始める。
目を閉じ、眉間に皺を寄せて苦しそうにする桜子を見て、達彦は慌てて桜子の名前を呼ぶ。

子守唄、逆効果ですやん(笑)。


笛子、冬吾、杏子、勇太郎、磯、鈴村が病院に駆けつけ、病室の前で立ち止まっていると、中から笑い声がする。
笛子は戸を開けて病室に入り、「びっくりしたぁ」と安堵の表情を浮かべる。
達彦が慌てて連絡してきたため、一同は気が気じゃなかった。
桜子は急に高熱が出たが、今は落ち着いているという。
「こんな風にみんなが集まってくれるなんて、病気も悪くないね」と言う桜子に「何言っとる! どれだけ心配したと思っとるの」と涙を流す笛子。
桜子は冬吾にハンケチを持っていないのかと尋ねる。持っていないという冬吾に、桜子は「そんぐらい持っとらんと。笛姉ちゃんの涙がいつでも拭けるように」と言う。
桜子は続いて杏子を呼び、「幸せになってね。これからも色んな人を幸せにしてあげて」と言う。涙を流しながら、「うん」と頷く杏子。
勇太郎は笛子と杏子を助けていくから心配するなと桜子に言う。
磯は話しかけようとする桜子に「分かっとるよ。何にも言わんでいい。叔母さんに任しときん」と言う。
名前を呼ばれた達彦は、桜子の手を握り、「もういいよ。もう何にもしゃべるなよ」と話しかける。達彦は明日話そうと言うが、桜子は「今言わんと、言えん気がするで」と言って話し続ける。
「私は音楽の中に生き続ける。達彦さんと輝一と一緒に。輝一に言って。寂しくなったらピアノを弾いてみりんって。それと、あのノート渡してあげて」と言う桜子に、ノートを見せ、「これだろ? お前が渡すんだろ? 輝一が大きくなったら」と話しかける達彦。
桜子は微かに微笑み、「達彦さん。私、ちっとも寂しくないよ。私は音楽の中におるから」と言う。更に手を強く握り、涙を流す達彦。一同の目にも涙が溢れてくる。
桜子は「輝一ちゃん。いっぺんでいいから輝一のことを抱きたかったな」と言い、目を閉じる。
笛子は勇太郎に映写機を準備するように指示する。
窓を閉め、カーテンを閉める冬吾。
勇太郎が映写機のスイッチを入れる。
笛子は桜子を起こし、病室の壁に映し出される輝一の映像を見せようとする。
桜子は映像を見て、「輝一ちゃん」と名前を呼ぶ。
壁に映る輝一に向かって手を伸ばす桜子。

………。
いやぁ、言葉になりませんね。
映写機で輝一の映像を見せるというシーンは原案にもありますが、伸ばした手に輝一の映像が映るあたり、行き届いた演出がなされてますね。
それでまた輝一役の赤ちゃんが天才的に可愛いんですよねぇ(笑)。
よくぞ見つけてきたという感じです。



有森家の縁側。達彦が輝一を膝に抱いている。
周りに集まる一同。冬吾は輝一の絵を描いている。
「輝一ちゃん。元気ですか。ひもじい思いはしていませんか。お父さん、伯母さん、叔父さん、あなたの周りの人たちも元気ですか」
輝一を「山長」に連れて行き、仙吉、野木山、キヨシたちに見せる達彦。
「お母さんはあなたを抱いて育てることはできません。あなたが物心つく頃にはきっとこの世界からいなくなっていることでしょう」
「マルセイユ」でピアノの鍵盤を叩く輝一。ヒロが輝一を抱き上げ、足で鍵盤を弾かせようとする。
「お母さんの人生は人から見ればあっけなくてつまらない寂しいものに映るかも知れません。あんたもそう思うかも知れんね」
「まだ見ぬ子へ」を演奏する西園寺と秋山。
「ほいでもね。違うんだよ。お母さんは充分に生きた。充分に輝いた」
松井家の書斎でピアノを弾く達彦。輝一は笛子の膝に抱かれて父のピアノを聴いている。
「お母さんの人生には素敵なことが山のようにあった。その中でも一番素敵なことはあなたのお父さんに出逢えたこと。そしてあなたに出逢えたことです。意味のない人生なんてない。輝きのない人生なんてない。寂しいときはピアノを弾いてごらん。輝一ちゃん、お母さんはそこにおる。ほら、あなたの側におるよ」
光に包まれる桜子。

完。


ふぅ。遂に終わりました。
ひとまずは愚にもつかない記事を読んで下さった皆様に感謝致します。
えーと、ブラザートムさんがやろうとしていたのは『柔道一直線』ですね、とか村杉蝉之介さんが出演していたのにクレジットには名前がなくて可哀想、とかまぁいろいろあるわけですが、何はともあれめでたしめでたし。
中には朝ドラのヒロインが死ぬことに違和感を覚える方もいらっしゃるかも知れませんが、死があって生があるわけですから、私はこの終わり方でよかったと思います。
そして特に最終週の宮崎あおいさんの演技は非常に素晴らしかった。
オーディションではなく彼女を選んだスタッフは大正解の選択をしたと言えます。
元々映画ファンの間では評価の高かった彼女ですが、これで一挙に知名度も上がり、押しも押されもしない(「押しも押されぬ」は間違いね)人気女優の地位を確立したと言っていいでしょう。
大河ドラマ『篤姫』では更に成長した彼女の演技が見られることを期待しています。
ではまたその日まで(そこまでブログがあるか怪しいもんですが。笑)。


P.S.その前に皆さん、映画『ただ、君を愛してる』を観ましょう。
予告篇での宮崎あおいさんの眼鏡姿がヤバいぐらいに可愛いのです(笑)。



2



2012/5/4  8:39

投稿者:法水

コメント、ありがとうございます。
まぁ実生活については…ねぇ。高岡氏もいい俳優なのだから、自滅するようなことのないようにしてもらいたいものです(多分、あの性格は直らないでしょうが)。

2006/10/3  22:37

投稿者:法水

>ポロママさん
あ〜、それはモヤっとしますよねぇ。
お役に立てたようで何よりです。

2006/10/3  14:15

投稿者:ポロママ

毎日見ていたのに最終回だけ観られず、モヤモヤしていた所、まるでテレビの映像が浮かぶようなあらすじ!ありがとうございました。

2006/10/2  2:06

投稿者:法水

>はいぢさん
ありがたいお言葉、恐れ入ります。そう言って頂けただけでもやり続けた甲斐がありました。
『芋たこ』はまだ迷ってます(笑)。

>neokamakiriさん
どうもありがとうございました。
今思うと櫻井詩月ちゃんが出ていたときが一番楽しかったような気がします(笑)。

2006/10/1  21:41

投稿者:neokamakiri

あぁ〜終わってしまいましたねぇ。山長編くらいからの中だるみにはまいりましたけど、終盤、特に今週の彼女は素晴らしかった。これだけで観続けた甲斐がありました。 何回見逃した時に救われたことか。ほんと長い間お疲れ様でした。今後もあおい(とかずちゃん(笑))を見続けて行きましょう〜

http://blogs.yahoo.co.jp/neokamakiri

2006/10/1  16:19

投稿者:はいぢ

毎日みていました。楽しかったです。きらりが終わったのも悲しいけど、あなたの素晴らしい解説とコメントが終わってしまうのも残念極まりないです。明日から芋たこ、やるんですか?

ru-ruru3etsukonoheyadegozaruyo@docomo.ne.jp

2006/10/1  1:37

投稿者:法水

いやいや、こちらこそどうもありがとうございました。毎日見て頂いたなんて恐縮です。
本日分、これで最後と思うとなかなか気が進まないんですが、これから書きます。

2006/9/30  9:03

投稿者:ひみつ

はや!!!
と思ったら・・(笑)

何ヶ月間かお世話になりました。
コメント残すことはごくまれでしたが、毎日楽しみにしていました。
今日の解説(?)も楽しみにしています。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ