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2013/3/21

柴田元幸『生半可版 英米小説演習』  読書道

『生半可版 英米小説演習』
Reading British and American Fiction

著者:柴田元幸
出版社:朝日新聞出版(朝日文庫)
発売日:2013年3月7日


   


柴田元幸さんが古今の英米小説のさわりを引用して対訳しつつ、解説をくわえた一冊。扱われている作品は以下の通り(著者名のアルファベット順)。

1 ポール・オースター『最後の物たちの国で』
2 J・ベルンレフ『心が壊れる』
3 イーサン・ケイニン『ブルー・リバー』
4 ドン・デリーロ『マオII』
5 スチュアート・ダイベック『少年の日々、少年の街』
6 スティーヴ・エリクソン『アメリカン・ノマド』
7 ウィリアム・フォークナー『八月の光』
8 レベッカ・ゴールドスタイン『ダーク・シスター』
9 ジョン・ホークス『ヴィルジニー』
10 ナサニエル・ホーソーン「ムッシュー・デュ・ミロワール」
11 ラッセル・ホーバン『リドリー・ウォーカー』
12 カズオ・イシグロ『充たされざる者』
13 ジャメイカ・キンケイド『小さな場所』
14 パトリック・マグラー『スパイダー』
15 オーイン・マクナミー『リサレクション・マン』
16 ハーマン・メルヴィル『白鯨』
17 スティーヴン・ミルハウザー「J・フランクリン・ぺインの小さな王国」
18 フラン・オブライエン『スウィム=卜ゥー=バーズにて』
19 ミロラド・パヴィチ『ハザール事典』
20 エドガー・アラン・ポー「タール博士とフェザー教授の療法」
21 リチヤード・パワーズ『囚人のジレンマ』
22 トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』
23 へンリー・ロス『コール・イット・スリープ』
24 フィリップ・ロス『父の遺産』
25 J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
26 デレク・ウォルコッ卜『オメロス』
27 ナサニエル・ウエス卜『クール・ミリオン』
28 スティーヴン・ライト『緑色の瞑想』

恐らく英語や翻訳の勉強をしている人でもない限り、原書と翻訳を読み比べる機会はほとんどないと思うが、本書では28人もの作家の作品を使ってそれが出来てしまうのだから、なかなかのお得感がある。
日本では馴染みのない作家もいるが、この辺りのラインナップには翻訳家としてだけではなく英文学の紹介者としての柴田さんの力量が発揮されている。中では「いったいこんなもの誰が訳すんだろう」と結んでいたピンチョンの『メイスン&ディクスン』を柴田さん自ら訳すことになったのは面白い。

内容自体には不満はないのだが、単行本が出版されたのが1998年で15年も経っているだけに、どうせ文庫化するなら書き下ろしも含めて欲しかった(文庫版のあとがきで今ならこれらの作家が取り上げられるだろうとしている人たちをリストアップはしていたが)。
また、210ページほどの文庫でありながら、861円(税込)という値段は少々高すぎるのでは…(イラストやブックリストもカットされてるし)。値段を確認せずにレジに持っていって、思わず我が目を疑ったよ(笑)。

来月には『翻訳教室』も文庫化される由。
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2013/3/25  0:44

投稿者:法水

>さりりです^o^さん
この中ではサリンジャーが一番有名でしょうね。
メルヴィル『白鯨』やフォークナー『八月の光』あたりもアメリカ文学史上では欠かせない存在ではありますが。
機会がありましたら、サリンジャーのところだけでもお読み下さい。ほんの6ページですので。

2013/3/23  1:17

投稿者:さりりです^o^

サリンジャーのライ麦畑でつかまて? 懐かしー!というか それしか知ってる本がなかったけど(笑) その文庫本見かけたら読んでみます!!

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