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2012/9/28

『東京キッド』  映画道

『東京キッド』

1950年日本映画 81分
監督:斎藤寅次郎
製作:小出孝  原作:長瀬喜伴  脚色:伏見晃  企画:福島通人
撮影:長岡博之  照明:小泉喜代治  録音:大村三郎
美術:浜田辰雄  音楽:万城目正
装置:久保田満蔵  装飾:島田丑太郎  衣裳:林栄吉  結髪:北島弘子
床山:吉沢金五郎  記録:室井量一  スチール:小尾健彦  
編集:浜村義康  現像:林龍次  焼付:小林四郎  工作:三井定義
演技事務:今井健太郎  撮影事務:田尻丈夫  進行:磯野利七郎
振付:三橋蓮子  踊子:谷末勝子
主題歌:藤浦洸 作詞、万城目正 作曲、仁木他喜雄 編曲「東京キッド」美空ひばり、藤浦洸 作詞、万城目正 作曲、田代與志 編曲「浮世航路」美空ひばり
出演:美空ひばり(谷本マリ子)、川田晴久(三平)、花菱アチャコ(太洋ホテル・谷本浩一)、堺駿二(新六)、高杉妙子(富子)、西條鮎子(亀造の娘・晴子)、坂本武(「幸運荘」管理人・亀造)、榎本健一[賛助出演](細川大八)、水島光代(マリ子の母・谷本静子)、磯野秋雄(友田)、秩父晴子、大杉陽一(佐栗)、仲摩篤美、小藤田正一(多吉)、山本多美(お福)、長尾敏之助、新島勉、前畑正美、高木信夫、手代木国男、遠山文雄、人見修、永井達郎、井上正彦、諸角啓二郎、泉時彦、北原繁、中川健三、横山準、長尾寛、島村俊雄、土田桂司、西岡龍雄、江間美都子、村松加代子、二宮照子、後藤泰子、泉啓子、志賀真津子、寺田佳世子、戸川美子


   


流しの三平と似顔絵師の新六は同じアパートに住む富子を巡り恋のライバルだった。ところがある日富子がマリ子とと言う名の少女を連れてきた。マリ子はずっと母子家庭で育ってきたのだが、死んだと聞かされていた父親がアメリカから帰国し一緒に暮らすようになってもどうしても父親になじめなかった。その後母親が急逝した際、我慢できず以前親切にしてくれた富子を頼って家出してきたのだった。そんなマリ子を富子は受け入れ育てていこうと決心する。そんな馬鹿な話があるかと渋る新六をよそに三平はマリ子の父親になることを宣言。富子とマリ子の楽しい生活が始まる。しかしある日富子が自動車にはねられ死んでしまう。三平はマリ子をこのまま育てていこうと決意する。三平の流しに合わせて唄うようになったマリ子は、その可愛らしさと歌のうまさで行く先々のカフェ、キャバレーで人気者となる。そのことでずっとマリ子を捜していた父親に見つかり、家に引き戻されてしまう。しかしマリ子は再び家出し三平の元に逃げてくる。三平はマリ子の幸せのために父親の元に彼女を返す。父親の愛情にようやく気付いたマリ子は和解し、父親と共にアメリカに渡っていくのだった。【「キネマ旬報映画データベース」より】

美空ひばりさんと師匠・川田晴久さんによるアメリカ帰朝第1回作品。

当時、美空ひばりさんは13歳。
ちょっと13歳にしては幼く見えるが、歌声はもはや完成されている。
表題曲の他に「悲しき口笛」「ひばりが唄えば」「湯の町エレジー」「トンコ節」(川田晴久さんと)など歌はふんだんに。

母親を亡くして孤児となったマリ子だが、面倒を見てくれていた富子まで交通事故で亡くなってしまうとは思わなかった。困ったのは三平で、富子がいたからこそ父親になると宣言したはいいものの、当の富子がいなくなってしまえばマリ子は正直言って邪魔な存在でしかない。
そこでどこだか分からない場所で輪タクに乗って先に飛び降りたり(結局自分が迷子に)、海水浴に行ってボートで小島に向かい、マリ子を残して立ち去ろうとしたり(ボートが沈んで溺れ、マリ子に助けられる)、結構ヒドい三ちゃん(笑)。

賛助出演(って何だ)の榎本健一さんは、三平や新六が住むアパート「幸運荘」の怪しげな住人。時には私立探偵、時には占い師、更には勝手に部屋を改築してアイスキャンデー屋(胃散つき)を始める始末。
そんなエノケンが50万円の謝礼を目当てにマリ子を自分の部屋におびきよせ、アイスキャンデーの箱に入れてその上に乗るのだが、探しに来た三平がギターを弾くと中から歌声が聞えてきて、エノケンは踊り出してしまう。
流しの三平がギターを弾けばどこからともなくマリ子の歌声が聞えてくるというお約束と、歌が聞えてきたら大八が踊り始めるというお約束がきっちり活かされたシーン。
その後、三平の「ダンディ気質」に合わせて踊りながら、窓から転落(笑)。

最後は結局、ホテルを経営する実の父親の元に戻っていくのだが、それはとりもなおさずその日暮らしの三平より父親と暮らした方がいいというもの。父親とともにアメリカに行くことになったマリ子は、三平が宝くじを当ててアメリカに来るのを待っているとは言うが、実際には宝くじは既に外れていることが分かっている。そして恐らく、三平たちがアメリカに行くことはなかっただろう。
ここには厳然として持つ者と持たざる者との差が現れている。

なお、マリ子がハワイに行く夢を見るシーンがあるのだが(三平は牛に追いかけられる夢)、これが日本映画における戦後初の海外ロケだとか。さすがはお嬢(笑)。

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