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2012/2/28

『パンドラの箱』  映画道

『パンドラの箱』
PANDORA'NIN KUTUSU/PANDORA'S BOX

2008年トルコ・フランス・ドイツ・ベルギー映画 114分
脚本・監督:イェシム・ウスタオウル
脚本:セマ・カイグスズ
撮影:ジャック・べッス  編集:フランク・ナカシュ
音楽:ジャン=ピエール・マス
出演:ツィラ・シェルトン(ヌスレット)、ダリヤ・アラボラ(ネスリン)、オヌル・ウンサル(ムラット)、オヴル・アヴキラン(ギュジン)、オスマン・ソナント(メフメット)、タイフン・バデムソイ(ネスリンの夫ファルク)、ナズミ・キリク(強盗)、ウラシュ・トルン(ムラットの友人オザン)、リケル・オジルディリム(村の医者)、バーヌ・アスランタシュ・エルテキン(女医)、ネザハト・ヤシャル(ネザハト)


   


大都会イスタンブールで暮らす3人の姉弟。長女ネスリンは息子ムラットとの関係がこじれていることに悩み、次女ギュジンは先の見えない恋人との関係に苦しむ。弟メフメットは芸術家を名乗り、荒れた生活をしている。都会に出てきてもう長い年月が経ち、3人は互いに親しく会うこともなくなっていた。そこへ、黒海沿岸の故郷の村で暮らしていた母ヌスレットが行方不明との知らせが入る。村へ向かった3人は山の中で見つかった母をイスタンブールに連れ帰るが、年老いた母は奇抜な行動をとるようになっていた。病院で診断された病名はアルツハイマーだった。ネスリンと諍いを起こした母をギュジンが預かることになるが、ギュジンは恋人と逢うために母をメフメットの家に連れて行く。そこには家に帰って来ないムラットがいた。そのことを知ったネスリンと夫は連れ戻しに来るが、口論の末、母はギュジンが一旦預かり、入院させられる。憤慨したムラットは祖母を村へと連れて行く。【「第9回NHKアジア・フィルム・フェスティバル」公式サイトより】

第9回NHKアジア・フィルム・フェスティバル上映作品。
『遥かなるクルディスタン』のイェシム・ウスタオウル(女性)監督作品。

こういう映画を観ると、社会の最小単位である家族をめぐる諸問題というのは万国共通だなと実感する。とりわけ、子供が大人になってからは厄介で、子供は子供で自分たちの生活があり、もはや親とは別の人生を歩き始めている。
本作では3人姉弟のいずれもが悩みを抱え、中でも長女ネスリンは夫とは体に触られるのも嫌だというぐらいに関係が悪化し、息子は家に帰ってこず大学にも通っていない。そんなところへアルツハイマーにかかった母親の世話という問題がのしかかってくる。
ネスリンの息子ムラットが初めて会った祖母に誰よりも共感するのは、どこにも居場所がない者同士の連帯感があってのことかも知れない。
最後に老婆は死に場所を求めて山に入っていくわけだが、パンドラの箱を開けた末に残ったという「希望」はそこにあったのだろうか。

主演のツィラ・シェルトンさんはフランスの女優で、撮影時90歳。
なんとこの映画のためにトルコ語を覚えたんだとか。
本日、米アカデミー助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマーさん、同賞にノミネートされたマックス・フォン・シドーさん、どちらも82歳だからまだまだ現役でいけまっせ(笑)。

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