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2012/2/25

『90ミニッツ』  演劇道

『90ミニッツ』
NINETY MINUTES

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【名古屋公演】
2012年2月24日(金)〜26日(日)
名鉄ホール
全席指定:7,800円

作・演出:三谷幸喜
美術:堀尾幸男  照明:服部基  音響:井上正弘
衣裳:黒須はな子  ヘアメイク:河村陽子  演出助手:大江祥彦
舞台監督:松坂哲生  製作:山崎浩一  プロデューサー:毛利美咲
出演:西村雅彦(男1・整形外科副部長)、近藤芳正(男2・少年の父親)


9歳の少年が交通事故に遭い、病院に運ばれる。整形外科の副部長は少年の父親から手術の同意書に署名をもらおうとするが、父親は輸血なしで手術をしてもらいたいと署名を拒否する。90分以内に手術に取りかからなければ少年の命が危なくなるため、副部長は必死に説得にかかる。自分たちが住む地域では動物の肉を食べないため、輸血も駄目だと言う父親に、副部長は輸血で使う血は献血で集められたもので、誰かの命を犠牲にしているわけではないと説明するが、そのつど父親は妻に電話をして議論は平行線をたどる。刻一刻と期限が迫る中、父親は副部長に同意書なしで手術を進めてもらいたいと頼むが、副部長は裁判を恐れて指示を出すことができない。やがて少年が危篤状態になったという連絡が入る。

三谷幸喜大感謝祭の最後を締めくくる新作。
『笑の大学』以来、15年ぶりとなる西村・近藤両氏による二人芝居。

題材となっているのはとある宗教の信者が、手術を受ける息子への輸血を拒否したという事件。本作では冒頭に特定の宗教を誹謗、中傷する意図はないことがスクリーンに表示され、設定も宗教ではなく土地の風習ということになっている。

舞台は下手にベンチ、上手に副部長のデスク。双方のバックにはカーテン。
センターには開演時から水が天井から落ち続けていて、子供の命を表す。
題材が題材なだけに本作は笑いは少なめ。
手術をするためには父親の署名が必要な医師と、輸血なしで手術をしてくれと無茶を言う父親。当然のことながら噛み合わない2人の会話だけで1時間半を持たせる西村雅彦さんと近藤芳正さんはさすが。

人というものは社会で生きている以上、様々な立場に立たされ、それに基づいて色々な判断を下す。副部長は子供の命を助けるという医師としての使命よりも、後で訴えられることを恐れて手術にGOサインを出せない。少年の父親は土地の風習に従って輸血は駄目だと主張するが、結局は村八分にされることを恐れているに過ぎない。
この父親というのが少々頼りなく、追い詰められるとすぐに妻に電話をして助けを請う。それなのに副部長は説得しきれず、のらりくらりとかわされているうちに時間が迫ってくる。
ここでは子供の命というものは非常に軽く扱われている。
父親も子供への愛情がまったく感じられない。宗教上の教義ならともかく、たかが地元の風習だけでそこまで意固地になるのも少々不可解だった。手術した後、引っ越せばいいだけの話だし(笑)。

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