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2006/8/31

『純情きらり』第22週「さよならを越えて」(130)  『純情きらり』道

脚本:浅野妙子   原案:津島佑子「火の山─山猿記」
音楽:大島ミチル  テーマ曲チェロ演奏:長谷川陽子
語り:竹下景子
タイトル映像:伊藤有壱  劇中絵画・指導:松田一聡

出演:宮崎あおい(有森桜子)、寺島しのぶ(杉笛子)、西島秀俊(杉冬吾)、井川遥(鈴村杏子)、高橋和也(鈴村浩樹)、相島一之(花岡八州治)、岩本千波(幸)、奥山志紀(杉加寿子)、本川嵐翔(杉亨)、劇団ひまわり、八名信夫(沖田徳次郎)

廊下を雑巾がけする桜子。
庭では幸が植物の名前を言い、杏子と浩樹が相手をしている。
冬吾も3人の姿を見て、前から一緒に暮らしている家族みたいだと言う。
浩樹は会釈すると、冬吾の隣に腰を下ろす。
男の人は結婚したら妻に尽くしてもらいたいものでしょうと言う笛子に対し、浩樹は杏子の仕事が忙しくなり家庭のことがおろそかになっても文句は言わないと言う。杏子のおかげで今の自分があるという浩樹は「あの状況を一緒に乗り越えたからこそ心が深く結びついたんだと思います」と続ける。
「笛姉ちゃん、許して下さい。大丈夫。私、幸せになる」という杏子に、笛子は「杏ちゃん、決めるのは結局、あんたなんだよ」と言って立ち上がり、「鈴村さん、杏子のこと、よろしくお願いします」と浩樹に頭を下げる。
浩樹も立ち上がって「よろしくお願いします」と頭を下げ、杏子は「ありがとう」と笑顔を見せる。

ほんと、杏子には幸せになってもらいたいですね。
有森家の中でも特にそう思います。



その日、有森家ではささやかな祝いの宴が開かれた。
宴もたけなわとなった夕刻、八州治が歌っていると、八州治あての郵便が届く。
それは召集令状だった。
落ち込む八州治に誰も声をかけられない中、浩樹は「ご武運をお祈りします」と頭を下げる。
八州治は徴兵を逃れる方法を披露して無理に明るく振る舞おうとするが、「ちくしょう。死にたくねぇよぉ」と涙する。
それでも潔く行ってくるという八州治は、冬吾に「猫じゃ猫じゃ」をやってくれよと頼む。
冬吾は「もう少し黙れ。喋りすぎだ」と静かに言うが、八州治は「お前、生き延びて絵描けな」と言われ、涙が頬を伝う。最初は冬吾の絵に嫉妬していたという八州治も今では誇りと思うようになったと言い、赤紙が自分に来てよかったと言う。
「生きて、俺の分まで生き延びて、絵描けよ」という八州治を冬吾は抱きしめ、「死ぬな。死ぬな」と更に涙する。
八州治は「どうせ抱かれるんだったら杏子さんの方がいい」と冬吾から体を離すが、視線を感じて「嘘です、嘘です」と誤魔化す。
杏子は八州治の近くに行って手を取り、「生きて帰ってきて下さい」と言う。
杏子の手を握りながら「俺もういつ死んでもいいや」と八州治。
涙に暮れる一同。
翌日、八州治と杏子たちは東京へと去って行く。

なぁんだ、ここで杏子さんが抱きしめて下さると思ったのにぃ(笑)。
八州治が徴兵を逃れる手段として醤油を飲むなんてことを言ってましたが、それって下手したら命にかかわってくるんでは…。
そういう時は「お、おむすび下さい」とでも言っておけば大丈夫(山下清かよ!)。



冬吾は八州治のいた部屋に行き、今日からそこにこもって絵を描くと宣言する。
それから数日、冬吾はろくに食事も取らずに絵を描き続けた。
桜子が居間に行くと、笛子の書き置きがあり、冬吾におにぎりを持っていくように書いてある。
桜子はおにぎりを持って部屋に入り、食べないなら部屋を出て行かないと言う。
冬吾は桜子に村山槐多を知っているかと尋ねる。
22歳で結核で死んだ絵描きで、冬吾は「神よ、神よ/この夜を平安にすごさしたまへ/われをしてこのまま/この腕のままこの心のまま/この夜を越させてください/あす一日このままに置いて下さい/描きかけの画をあすもつづけることの出来ますやうに」という彼の詩を諳んじて、今になってこの詩の意味が分かってきたという。
冬吾が自分にもいつ赤紙が来るかも知れず、爆弾で町ごと焼かれるかも知れないと言うと、桜子は「そんな怖いこと言わんで下さい」と言う。
「俺はもう死ぬのは怖くねぇ。死んで絵が描けねくなることがおっかねぇ」と言う冬吾に、桜子は「私は冬吾さんが死ぬのが怖い」と言う。
がれきの下にいた時に桜子が生きろと言ってくれたから今、生きているという冬吾は、桜子の顔を見ながらいっぺん死んでもいいなと思ったという。暗い夜の空に桜子と二人で浮かんでいる、それはそれでいいような心持がした。地べたに体を残して、二人とも魂だけになって桜子とどこまでも空を飛んでいく、それはそれで悪くはないと冬吾。
涙を流す桜子はややあって「冬吾さんは生きなきゃいかん。加寿ちゃんや亨ちゃん、笛姉ちゃんがおる」と言う。
冬吾も「んだな。頑張らねばな」と言い、「飯でも食うか」と桜子の差し出すおにぎりを頬張る。

お、村山槐多が出てきましたか。関係ありませんが、『いつか読書する日』での岸部一徳さんの役名も槐多でした。
それはそうと桜子、冬吾に対して敬語になってますね。やはりその辺り、冬吾と距離を取ろうという思いの現われでしょうか。
それと冬吾の話、二人とも魂になってということは桜子も死ぬってことでは?(笑)
しかしこのドラマ、泣くシーンが多いですねぇ。役者さんも大変だ。



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