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2006/8/30

『近松物語』  映画道

『近松物語』

1954年日本映画 102分
監督:溝口健二   原作:近松門左衛門「大経師昔暦」
劇化:川口松太郎  脚本:依田義賢
出演:長谷川一夫(茂兵衛)、香川京子(おさん)、南田洋子(女中・お玉)、進藤英太郎(大経師以春)、小沢栄(助右衛門)、菅井一郎(茂兵衛の父・源兵衛)、田中春男(おさんの兄・岐阜屋道喜)、浪花千栄子(おさんの母・おこう)、石黒達也(院の経師以三)、水野浩(黒木大納言)、十朱久雄(鞠小路侍従)、東良之助(赤松梅龍)、橘公子(お蝶)、玉置一恵(梅垣重四郎)、小柳圭子(おかや)、仲上小夜子(おその)、小林加奈枝(おたつ)、三浦志郎(手代)、種井信子(少女)、芝田総二(職人)、篠原隆(職人)、三上哲(職人)、岩田正(忠七)、天野一郎(検校)、葛木香一(僧侶)、荒木忍(公卿の諸太夫)、原聖四郎(伏見船着場の役人)、堀北幸夫(伏見船着場の役人)、金剛麗子(伏見船宿の女中)、伊達三郎(堅田の役人)、石原須磨男(堅田の宿の番頭)、大崎四郎(栗売り)、小松みどり(茶店の老婆)、藤川準(切戸の村役人)、横山文彦(切戸の庄屋)




京烏丸四条の大経師内匠・以春は、その地位や財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、借金を抱えた兄・道喜に泣きつかれるが、以春に断わられて手代の茂兵衛に相談する。彼は内証で主人の印判を用い、取引先から暫く金を借りておこうとするが、主手代の助右衛門に見つかってしまう。以春に追及された茂兵衛は、詫びを入れながらもおさんのことは口に出さなかったが、女中のお玉が罪を買って出る。以前からお玉を口説いていた以春は怒り、茂兵衛を空屋に檻禁する。お玉に以春が夜になると寝所へ通ってくることを打明けられたおさんは、その夜お玉と寝所を取り替えて以春を待ち構えていたが、そこへお玉に礼を言いに来た茂兵衛が現れる。そこを運悪く助右衛門に見つけられて不義密通と騒がれた二人はそこを逃げ出す。琵琶湖にたどりついた二人は心中を決意するが、お互いの愛情に気づき、決死の逃避行を続ける。


名作。
もはや完璧と言ってもいいぐらい。
逃亡中の茂兵衛とおさんの激しい愛情のほとばしり、次第に募るお互いを求め合う思い、どんな運命をも受け容れる覚悟。
ラスト、不義密通のかどで囚われた二人は、見せしめのために市中引き回しにされて刑場に連行される。死を目前にした二人の表情の何と幸福そうで満ち足りていることか。
欲を言えば、二人を見ての女中の言葉は必要なかった。
大スタア長谷川一夫さん、香川京子さんの表情だけですべてが伝わる。
昨今の純愛ブームなぞクソ喰らえ。
あんなものはお子ちゃまだけが観てればいい。
これぞ本当の愛。
これぞ本当の純愛。
二人の姿に涙が止まらない。
巨匠・溝口健二の技に酔い痴れるべし。
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