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2011/12/29

『海洋天堂』  映画道

『海洋天堂』
海洋天堂/OCEAN HEAVEN

2010年中国映画 100分
監督:薛暁路(シュエ・シャオルー)
撮影:クリストファー・ドイル  美術:奚仲文(イー・チュンマン)
編集:張叔平(ウィリアム・チャン)、楊紅雨(ヤン・ホンユー)
音楽:久石譲
出演:李連杰[ジェット・リー](王心誠/ワン・シンチョン)、文章[ウェン・ジャン](王大福/ワン・ターフー)、桂綸鎂[グイ・ルンメイ](鈴鈴/リンリン)、朱媛媛[ジュー・ユアンユアン](柴/チャイ)、高圓圓[カオ・ユアンユアン](大福の母)、董勇[ドン・ヨン](水族館館長)、嚴敏裘[イェン・ミンチュー](劉/リウ校長)、詠梅[ヨン・メイ](譚/タン所長)、陳瑞[チェン・ルイ](教師)


   


中国、青島(チンタオ)。小船から親子が海へ飛び込むが、息子は足かせをほどき、悠々と水面へ上がる。妻に先立たれてから自閉症の息子・大福(ターフー)、男手ひとつで育ててきた王心誠(ワン・シンチョン)は、自身が癌で余命わずかだと知り、21歳になった息子の将来を案じて心中を試みたのだった。そうとは知らない向かいの家に住む女性・柴(チャイ)が、帰宅した二人をいつもの通りに温かく迎える。シンチョンは長く勤める水族館の仕事の合間を縫って、自分亡き後に息子を預かってくれる施設探しに奔走する。同時にターフーに一人で生きていく術を、ひとつひとつ教えていく。そんな中、チャイは、父子の留守中にシンチョンの主治医が訪ねてきたことで、病気のこと、施設が見つからないこと、先日の旅行が心中であったことを知る。かねてよりシンチョンに想いを寄せていたチャイは、なんとか彼の力になろうとするのだった。かつて世話になった養護施設の劉(リウ)先生の助けもあり、ターフーを受けいれられる民間の施設を確保できた。シンチョンは、最期の日まで息子と施設で共に暮らすことにし、ここでも自活するために必要なことを教えていく。一方、ターフーは、水族館に巡業で来ていたサーカス団の女ピエロ・鈴鈴(リンリン)とすっかり仲良くなっていた。いよいよ死期は近づいていた。シンチョンは最後にあることを息子に教えようと決意する。【公式サイトより】

ジェット・リーさんがノーギャラ、ノーアクションで挑んだ主演作。

期せずして『50/50 フィフティ・フィフティ』に続いてガンを患う男性が主人公の作品となったが、自分のことしか考えていなかったようなアダムとは違い、こちらのシンチョンは徹頭徹尾、息子のことだけを考えている。
そのため、向かいで雑貨店を営んで何かと世話を焼いてくれるチャイの好意が分かっていながらも、自分が先立つことを考えて深い関係になることは避けている。この辺りは年齢や立場の違いだけではなく、欧米とアジアの違いを感じた。

のっけから心中未遂というのは意表を突いた展開だったが(てっきり冒頭のシーンからさかのぼる形で物語が進むのかと思った)、その後は父子の関係をじっくり描いていく。シンチョンは自分がいなくなった後、息子が一人で生きていけるように懸命に色々なことを教えていくわけだが、ひょっとしたらそんな必要はなかったのかも知れない。なぜなら、彼の周りには常に支えとなってくれる人たちがいるのだから。

ジェット・リーさんは実に見事に慈愛溢れる父親を演じている。
病気という設定のためか、ちょっと老けた感じの外見で、アクションスターの面影はどこにもない。しかもこの役をノーギャラで引き受けたというところがまた素晴らしい。海外では時々こういう話を聞くけど、日本では一向に聞かないのはなぜなんだろう。
『藍色夏恋』のグイ・ルンメイさん、『北京の自転車』のカオ・ユアンユアンさんといった脇の女優陣もナイス・キャスティング。
クリストファー・ドイルさんによる水を活かした撮影も美しい。


★★★

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