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2011/7/28

『見えないほどの遠くの空を』  映画道

『見えないほどの遠くの空を』

2011年日本映画 99分
脚本・監督・企画:榎本憲男
企画・プロデューサー:狩野善則
撮影:古屋幸一  編集:石川真吾  音楽:安田芙充央
出演:森岡龍(高橋賢)、岡本奈月(杉崎莉沙/洋子)、渡辺大知(光浦丈司)、橋本一郎(部長・佐久間)、佐藤貴広(撮影・井上)、前野朋哉(音声・森本)、中村無何有(現部長・山下)、桝木亜子(丈司の恋人・平川)


   


大きな公園の中、一本の樹の下に若い男女が座っている。その前には映画の撮影隊がいる。高橋賢は、映研の仲間たちと一緒に、学生生活最後の作品『ここにいるだけ』の最後のショットを撮影している。しかし、カットの声がかかる直前、ヒロイン役の杉崎莉沙はシナリオには書かれていない勝手な台詞をひと言口走る。その時、雨が激しく降ってきて、撮影は中断する。撮影を再開する前日、不慮の事故によって、とつぜん莉沙は死ぬ。もともと、この映画の結末をめぐって、莉沙と賢の間には意見の対立があった。光浦に説得されて書いた手紙も読まないままに莉沙は死んでしまった。最後のワンショットを撮り残したまま映画『ここにいるだけ』は完成しなかった。そして、一年が過ぎた。ある日街で、賢は、死んでしまった莉沙にそっくりな女を見かける。おもわず後を追う賢。女との会話を重ねるうちに、やがて賢は、この女を代役に最後のショットを撮って映画を完成させようというアイディアを思いつく。そして仲間の反対を押し切って撮影を再開しようとするのだが、事態は思わぬ方向に発展していく……。【公式サイトより】

これまで映画館の支配人やプロデューサー、脚本家として活躍してきた榎本憲男さんによる初監督作品。

劇中、賢が莉沙にあてた手紙の中で、自分が監督する映画に自分の気持はすべて込めたという文言があったが、本作にもやはり榎本監督の気持がすべて込められていることだろう。『ここにいるだけ』が賢から莉沙へのラブレターだとすれば、本作は榎本監督からすべての映画の作り手に対するラブレターである。

以下、ネタバレを含みつつツッコミを入れていくと…。
莉沙の双子の妹だという洋子が賢にしか見えていないというのは、それまでの洋子の登場の仕方が不自然だったので予測がついたが、それが明らかになるのが撮影前日、土曜日の打ち合わせの場。
普通だったら、誰かが「え? どこにいるの?」とか聞きそうなものだが、全員物分かりよく、賢にだけ洋子が見えていると了解して黙り込んでしまうのは少々不自然。
また、それまで莉沙の話題を避け、映画なんてどうでもいいと言っていた丈司がその場に顔を出し、妹に会いたいと言い出すのもしっくり来ない。他の仲間も映画を完成させることに反対していたが、たとえ莉沙が台本に納得していなかったとしても、何とかして完成させようとするものじゃないのかなと思うのだけど。

最初は洋子が賢の作り出した幻覚かと思っていたが、それだと賢が莉沙に双子の妹がいたことを知っていた説明がつかない。そこで日曜日、最後のシーンの撮影で莉沙が考えていた台詞を喋る段になって、彼女が莉沙の幽霊だということが分かって納得。でもだったらなぜ実際の妹と違う性格のように振舞ったのかという疑問は残るが。
また、莉沙が最後に付け足す台詞がやたら長すぎる。メッセージを明確にするためにも、もう少しパシっとした言葉で終わらせて欲しかった。


★★1/2

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