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2011/4/25

『愛しきソナ』  映画道

『愛しきソナ』

2009年韓国・日本映画 82分
脚本・監督・撮影・出演:ヤン・ヨンヒ(梁英姫)
編集:ジャン・ジン  音楽:Marco
出演:ヤン・ソナ(姪)、ヤン・コンソン(父・梁公善)、カン・ジョンヒ(母・康静姫)、ヤン・コナ(次兄・ソナの父)、チョン・ジョンスン(ソナの母)、ヘギョン(ソナの継母)、ヤン・チソン(ソナの兄)、ヤン・チホン(同)、ヤン・コノ(長兄)、ヤン・コンミン(三兄)、スノク(コノの妻)、ヤン・ウンシン(コノの息子)、ヤン・ヒョン(コンミンの息子)、ヤン・ヨン(同)


   


東京で暮らす私(ヤン・ヨンヒ監督)には、ピョンヤンで暮らす3人の兄と、天真爛漫で屈託のない笑顔の姪ソナがいる。1972年から3人の兄が帰国事業で北朝鮮に渡り、ピョンヤンで暮らすことになった。当時、北朝鮮は“地上の楽園”と呼ばれ、民族差別のため日本で進学や就職の道が閉ざされていた兄たちにとって、それは最善の選択と思われた。兄たちは当時18歳、16歳、14歳。私はまだ6歳で両親とともに日本に残った。私はソナと甥っ子たちを、彼女らの幼い頃からピョンヤンを訪れる度にビデオカメラに収めた。ボウリング場で遊ぶソナと甥っ子たち。兄たちの家族と一緒に囲む食卓。日本に残った祖父と祖母へのビデオレター用に挨拶する子供たちの笑顔が愛くるしく、バス・ターミナルでの別れが寂しい。ソナはクラスの友達や好きな男の子の事も話してくれた。またピョンヤンに住む彼らの墓参りや結婚披露宴、誕生パーティーの様子もビデオカメラに収めた。ソナの登校に付いて行った私は、兄(ソナの父)と手をつないで歩くソナに、幼い頃の自分を重ねた。校門でつぶらな瞳の子どもたちに囲まれたが、私は中に入る事は出来なかった。自分はあくまでも訪問者で、ソナはこの国で生きているという事を痛感したからだ。夜の団欒の時、ソナの母がギターを片手に弾き語る母親への想いを込めた歌に、父は涙した。翌日その父が一番上の兄コノと散歩をする。北朝鮮に送り出した者と送り出された者。二人の胸には様々な想いがあるはずだが、兄は父の体を思いやる言葉をかけ、父は無口になるだけだった。その後、私は前作『ディア・ピョンヤン』が原因で、北朝鮮政府から入国禁止を言い渡されてしまう…。【公式サイトより】

『Dear Pyongyang』のヤン・ヨンヒ監督が、ピョンヤンに暮らす3人の兄とその家族を撮り続けたドキュメンタリー映画。

タイトルにあるソナは監督の姪で、ピョンヤンに暮らす二番目の兄・コナの娘。
コナには前妻との間にチソン、チホンという2人の男の子がおり、再婚相手のジョンスンとの間にできたのがソナ。映画は監督が3歳になったソナに初めて出会う1995年から始まり、およそ15年間にわたって成長を追っている。もちろん、前作で強烈な印象を残した大阪に暮らすアボジとオモニも登場。
それまで男の子ばかりだった兄たちの子供の中で、ソナは初めての女の子ということもあり、監督はソナに幼い頃の自分自身を重ねて見守っていく。ボウリング場やジョンスンの1周忌の墓参り、結婚式、登校風景等々、ほとんどホームビデオと変わらないが、絶対的に異なるのが、ソナとその家族がピョンヤンに暮らしているという事実。
監督は前作が問題となって北朝鮮から入国を拒否されてしまい、現時点でソナに出会ったのは2005年が最後。決して声高に叫びはしないが、家族が自由に会うことも許されない現状に対する監督の静かな怒りというものを感じた。

映画はソナが中心ではあるが、最後はやはりアボジの話になっていく。
前作で脳梗塞に倒れたアボジのその後が描かれ、思うように体が動かせない苛立ちを抱えるアボジに対し、明るく元気づけるオモニの姿が印象的。
倒れる前、ピョンヤンから電話をかけてきた嫁に「国交が正常化したらもっと行き来しような」と言っていたアボジだったが、その日を迎えることなく2009年に息を引き取る。先日、観劇ついでに鶴橋で食事をしたが、アボジはもうあの町にいなかったのね…。
北朝鮮による日本人拉致問題を扱った番組を見ながら、監督とアボジが議論するシーンがあり、テレビからは「揖保乃糸」のCM(音声のみ)が。スーちゃん…。


★★1/2

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