芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2011/1/27

『列外の奇才 山田風太郎』  読書道

『列外の奇才 山田風太郎』

編 者:角川書店編集部
出版社:角川書店
発行日:2010年11月24日


   


山田風太郎賞創設記念として出版された1冊。

まずは「私の山田風太郎」と題して、沢木耕太郎、北村薫、桐野夏生、関川夏央、馳星周、縄田一男、内田樹、坂東眞砂子、山本兼一、斎藤環、宇月原晴明、千野帽子、米澤穂信、橋本治、森村誠一の各氏が寄稿。
ほとんどの人が2ページのみの中、トップバッターの沢木さんは9ページにわたって果心居士の描き方の違いから山風と司馬遼太郎とを比較していて1番面白かった。

「山田風太郎 生い立ちと作品」はおなじみ日下三蔵さんが担当。

「交友 同時代の作家たちから見た風太郎」では、角田喜久雄、江戸川乱歩、阿佐田哲也、野坂昭如、横溝正史、小松左京、都筑道夫の各氏が『山田風太郎全集』月報に寄せた文章を再録。

再び「私の山田風太郎」として、京極夏彦さんが講談社文庫版『甲賀忍法帖』に書いた解説、筒井康隆さんが朝日新聞に連載していた「漂流 本から本へ」の中から『幻燈辻馬車』に触れた文章を再録。
安彦良和さんの寄稿は「忍法馬吸無(ばきゅうむ)」のイラストつき。

…とまぁここまでの内容だったら買わなくてもいいかなというレベルだったが、未収録小説として「接吻反射」、「袈裟ぎり写真」、「初恋の美少女」の3篇を収録。
中では条件反射をネタにした「接吻反射」が山風らしくてよかった。

そして更に岡本喜八監督の未発表脚本として、エッセイを元にした『死言状』、40作目として予定されていた『幻燈辻馬車』の第二稿(脚本は『13階段』で江戸川乱歩賞を受賞した高野和明さん)を収録。
『死言状』は山田風太郎ならぬ山田空太郎が主人公で、緒形拳さんが主演予定だったが、クランクイン直前に監督の一言で頓挫したそうな。
『幻燈辻馬車』は主人公・干潟干兵衛を仲代達矢さん、孫娘・雛を佐藤未来さん、干兵衛と敵対する柿ノ木義康を緒形拳さんが演じる予定で、ロケハンなどもされていたが、予算などの関係で撮影延期となったまま、監督が亡くなってしまう。
監督亡き後も仲代さんは映画化を熱望していたようで、監督夫人にしてプロデューサーの岡本みね子さんがメガホンを取るという話もあったが、その後、具体的な動きはなく…。誰か喜八プロに出資して!(笑)
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ