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2011/1/15

『イエスメン2〜今度は戦争だ!〜』  映画道

『イエスメン2〜今度は戦争だ!』
THE YES MEN FIX THE WORLD

2009年フランス・イギリス・アメリカ映画 87分
脚本・監督・製作:イエスメン
共同監督:カート・エングファー
撮影:ラウル・バルセロナ、セイラ・プライス  編集:エイプリル・マール
音楽:ニール・マーガイ、ノイソラ
出演:マイク・ボナーノ、アンディ・ビックルバウム、レジー・ワッツ[特別出演]、ウォーレン・アンダーソン[資料映像](ユニオン・カーバイド社CEO)、ミルトン・フリードマン[資料映像](経済学者)、ロナルド・レーガン[資料映像]、ジョージ・W・ブッシュ[資料映像]、アーノルド・シュワルツェネッガー[資料映像]、リチャード・エーベリング(経済教育財団)、イアン・マーリー(競争力的企業協会)、ケン・グリーン(アメリカンエンタープライズ研究所)、ラチャナ・ディングラ(ボーパール活動家)、サテュー・サランギ(サムバブナ・トラスト診療所所長)、ケヴィン・フィン(株式トレーダー)、リー・レイモンド(アメリカン・エンタープライズ研究所理事)、ジミー・ゲリノー(釣りガイド)、マーク・デイヴィス(ルイジアナ州沿岸の回復を求める連合代表)、ドナ・フレッシュ(ルイジアナ復興公社理事)、アンディ・コップリン(同社取締役)、エンデシャ・ジュアカリ(被災者村創設者)、ヴィードラ・タイソン(元ラフィート住民)、ウェイド・ラートケ(共同社会組織即時改革協会設立者)、プレス・カバコフ(混合所得住宅開発者)、レイ・ネーギン(ニューオーリンズ市長)、キャスリーン・ブランコ(ルイジアナ州知事)、パトリシア・トーマス(元ラフィート住民)


  


1984年、インドのボーパールで起きたユニオン・カーバイド社の化学工場の爆発により、1万8千人が亡くなり、多くの人が後遺症に苦しめられている。だが、ユニオン社を買収したダウ・ケミカル社は充分な賠償をしていない。アンディとマイクのイエスメンは、ダウ社の人間になりすまして国際金融会議に出席し、金色のドクロを使って講演を行う。拝金主義に疑問を抱いた彼らは、政府の市場への介入をよしとしない新自由主義経済の提唱者ミルトン・フリードマンの後継者たちに意見を聞いて回る。その後、BBCから彼らが作った偽サイトに番組出演依頼のメールが来る。事故発生20周年の特集にパリのスタジオから出演し、総額120億ドルを費やして被害者に補償をすると発表。2時間後には嘘とバレるが、ダウ社の株価は下落して20億ドルの損害を出す。住民を侮辱した行為だと批判も浴びるが、現地の人々は口を揃えて意義があったと言ってくれた。イエスマンの2人は次いでカナダで開かれる石油会議に出席し、エクソン社の新技術で作り出した奇跡の燃料として、遺体で作ったロウソクを出席者に配る。更には災害があるたびに大儲けをしているハリバートン社の社員になりすまして、災害防護装置サバイバボールを発表するが、彼らのメッセージは伝わらない。そこで今度は政府の人間になりすますことにした2人は、ハリケーン・カトリーナの復興会議に住宅都市開発省(HUD)の大臣副補佐官として出席。ニューオーリンズ市長やルイジアナ州知事も同席する中で、アンディは公営住宅取り壊しを撤回する声明を発表する。今回も地元の住民には歓迎される2人だったが、真の改革を示すために「イラク戦争終結」を伝える偽のニューヨーク・タイムズ紙を配って回る。

「松嶋×町山 未公開映画祭」配信作品。

イエスメンの2人が今度は自由主義経済を相手に様々ないたずらを仕掛ける。
副題の「今度は戦争だ!」というのはちょっと違和感。
前作同様、大企業の人間になりすまして講演やテレビ出演をするのだが、ボーパールの化学工場爆発事故の補償をすると発表してダウ社の株価を下落させるのだから、企業としてもたまったものではない。そういった会社から損害賠償の訴えとか起こされてないのかな。
彼らの嘘に対して、マスコミはぬか喜びをした住民の感情を考えたのかと批判するわけだが、これが良識派ぶったお門違いのものであることは住民の声を聞いてみれば分かる。ボーパールにしても、ニューオーリンズにしても、大企業やら政府やらの犠牲になっている住民たちにとっては、イエスメンはまさに自分たちの声を代弁してくれる存在。
今後も彼らの活動から目が離せないが、彼ら2人だけでは世界を変えることはできない。多くの人が彼らに賛同することによって、それが大きな力となっていく。最後の偽ニューヨーク・タイムズ紙に喜ぶ人々の姿はその可能性を示してくれるものだった。

本作はイエスメン自ら監督しているということもあり、廃墟で2人がテレビを見ていたり、ボートが沼に沈んでいったりといった演出も。自由主義経済を信奉する人々へのインタビューでは背景を自由に選ばせるのだが、そのうちの1人のリクエストに応じて作った背景がホモっぽい男たちのイラストだったのには笑ったなぁ。

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