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2010/10/24

『冬の小鳥』  映画道

『冬の小鳥』
여행자/Une Vie Toute Neuve

2009年韓国・フランス映画 92分
脚本・監督:ウニ・ルコント
製作:イ・チャンドン、ロラン・ラヴォレ、イ・ジュンドン
撮影:キム・ヒョンソク  編集:キム・ヒョンジュ
音楽:ジミー・サート
出演:キム・セロン(イ・ジニ)、パク・ドヨン(スッキ)、コ・アソン(イェシン)、パク・ミョンシン(寮母)、オ・マンソク(ク院長)、ソル・ギョング(ジニの父)、ムン・ソングン(医者)、ペク・ヒョンジュ(イム修道女)、チョン・イェジン(パク修道女)、ムン・ハクチン(ソンス)、キム・ヨン(チェ女史)、イ・ハンビョル(ミソン)


   


1975年。新調してもらったよそ行きの洋服を着て、9歳のジニは大好きな父に連れられソウル郊外にやってくる。高い鉄格子の門の中では、庭で幼い子供たちが遊んでいる。ジニは父親と離され子供たちがいる部屋に通されるが、状況が分からず思わず外に飛び出してしまう。目に入ってきたのは、門のむこうに去る父の背中。そこは、孤児が集まるカトリックの児童養護施設だった。自分は孤児ではないと主張するジニは、父に連絡を取るよう院長に頼む。出された食事にも手をつけず、反発を繰り返すジニ。ついには脱走を試みるが、門の外へ足を踏み出しても途方にくれてしまうのだった。翌日、教会へ行くために子供たちは着替えていた。頑なに周囲に馴染もうとしない反抗的なジニを疎みながらも、気にかける年上のスッキは、一人準備の遅いジニの世話を焼く。教会で「父はなぜ私を見捨てられたのか」というイエスの言葉をぼんやりと聞くジニの視線の先には、ある信者の父娘の仲睦まじい姿があった。健康診断のためにやってきた医者に、なぜこの施設に来たのかと質問されたジニは、ぽつりぽつりと話し始める。父親と新しい母との間に生まれた赤ん坊の足に安全ピンが刺さっていて、それが自分の仕業と誤解されたから…。話しながらジニの瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていく。それでも必ず迎えはくると信じるジニは、祈るように父を待ちつづけるのだった。【公式サイトより】

ソウル生まれ、フランス育ちのウニ・ルコント監督の長篇デビュー作。
原題は「旅行者」の意。

実際に9歳の時にカトリック系の児童養護施設で過ごしたという監督の自伝的要素が含まれているとのことで、少女が父親に捨てられたという現実を受け容れていくまでを描く。
象徴的なのは、ジニが死んだ小鳥を埋めるように自分も穴に身を横たえ、自ら土をかぶせていくシーン。彼女はいったんここで死に、新たな人生(フランス語の原題)に踏み出す。
キム・セロンちゃんの自然な演技も目を引く(韓国の子役は特に演技がクサいからねぇ。笑)。

ただ、スッキや足を引きずるイェシン、そしてジニ自身が施設を去るたびに韓国語版「蛍の光」が歌われるという繰り返しの構成が平板。
父親側の心情が描かれていないことも物語に深みが欠ける原因となっている。
イ・チャンドン監督が製作を務めているということもあってジニの父親役をソル・ギョングさんが演じているが、父親側の心情を描かないのであれば、最後まで顔を出さない方がよかった。


★★

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