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2010/8/26

『永遠と一日』  映画道

『永遠と一日』
Μιά αιωνιότητα και μιά μέρα

1998年ギリシャ・フランス・イタリア映画 134分
脚本・監督・製作:テオドロス・アンゲロプロス
脚本協力:トニーノ・グエッラ、ペトロス・マルカリス、ジョルジオ・シルヴァーニ
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス、アンドレアス・シナノス
音楽:エレニ・カラインドロウ
出演:ブルーノ・ガンツ(アレクサンドレ・アレクサンドロス)、イザベル・ルノー(アンナ)、アキレアス・スケヴィス(難民の少年)、デスピナ・ベベデリ(アレクサンドレの母)、イリス・ハチャントニオ(カテリーナ)、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ(詩人ソロモス)、ヴァシリス・シメニス(娘婿ニコス)、アレクサンドラ・ラディク(アンナの母)、ニコス・クロス(アンナの叔父)、アレコス・ウディノティス(アンナの父)、エレニ・ゲラシミドゥ(使用人ウラニア)、ニコス・コロヴォス(医者)





現代。北ギリシャの港町、テサロニキ。作家で詩人のアレクサンドレ・アレクサンドロスは不治の病を得て、入院を明日に控え、人生最後の一日を迎える。母の呼ぶ声を耳に3人の親友と島へと泳いだ少年の日の思い出の夢から覚めた彼は、3年前に先立たれた妻アンナが遺した手紙を託すため、娘カテリーナの元を訪ねる。手紙の1通は30年前の夏の一日、生まれたばかりの娘を囲んでの海辺の家での思い出をよみがえらせ、妻の深い愛情を改めて知らしめた。町に出た彼は車の窓拭きをして小銭を稼ぐアルバニア難民の少年と出会う。アレクサンドレは国境まで少年を送り帰そうとするが、彼は離れようとしない。河辺で少年に前世紀の詩人ソロモスの話をするアレクサンドレ。幻想のなかでかの人ソロモスに出会うふたり。痛みをこらえながらアレクサンドレは少年と旅を続けるうち、さらに過去の記憶が甦る。夏、アンナをともない親戚らと島へ向かったこと、島に残る少年の日の思い出の崖。少年の仲間の死は病院で別れを告げた母を思い起こさせる。仲間と旅立つという少年とバスに揺られれば、さまざまな年代の人々が夢かうつつか乗り込んでくる。結局、少年は深夜、大きな船で去った。思い出のこもった海辺の家は解体される。病院行きをやめたアレクサンドレの耳に、亡き妻の声が響く……。【「キネマ旬報映画データベース」より】

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。

タイトルは主人公の「明日の時間の長さは?」という問いかけに対する妻の答えから来ている。これはすなわち、「永遠」は精神的な長さであり、「一日」は肉体的な長さという意味合いであろうか。
死を目前にした主人公の詩人は、現在と過去を行き来しつつ、アルバニア難民の少年や詩人ソロモスと出会う。この2人はいずれも主人公の分身であろう。知らない言葉を金を出して買ったというソロモスのエピソードが興味深い。
アンゲロプロス監督作品ではよく浜辺が出てくるが、本作では過去の象徴として登場し、いつもに比べると明るい色調。だが、死というものは永遠に過去に封じ込められるということでもある。
詩人はそうやって自らの死を受け容れる準備をしているかのようだ。

しっかし、さすがにテオ・アンゲロプロス監督の作品ばかり観ていると、ジャンクフードのような映画が観たくなってくるな(笑)。

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