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2009/11/29

『副王家の一族』  映画道

『副王家の一族』
I Vicerè

2007年イタリア・スペイン・ドイツ・アメリカ映画 122分
原案・脚本・監督:ロベルト・ファエンツァ
原作:フェデリコ・デ・ロベルト
脚本:フィリッポ・ジェンティーリ、アンドレア・ポルポラティ、フランチェスコ・ブルーニ
撮影:マウリツィオ・カルヴェージ  編集:ミッシモ・フィオッキ
美術:フランチェスコ・フリジェーリ  衣装:ミレーナ・カノネロ
音楽:パオロ・ブォンヴィーノ
出演:アレッサンドロ・プレツィオージ(コンサルヴォ)、ランド・ブッツァンカ(父ジャコモ・ウゼダ公爵)、クリスティーナ・カポトンディ(妹テレーザ)、グイド・カプリーノ(ジョヴァンニーノ・ラダリ)、フランコ・ブランチャローリ(叔父ライモンド伯爵)、ルチア・ボゼー(大叔母フェルディナンダ公爵夫人)、アサンプタ・セルナ(ラダリ公爵夫人)、セバスティアーノ・ロ・モナコ(大叔父ガスパレ公爵)、ジゼルダ・ヴォローディ(叔母ルクレツィア)、パオロ・カラブレージ(ベネデット・ジュレンテ弁護士)、ビアッジョ・ペリグラ(執事バルダッサーレ)、ジョヴァンナ・ボッツォーロ(ジャコモの後妻グラツィエラ)、ペップ・クルス(修道士ブラスコ)、ホルヘ・カルボ(ミケーレ・ラダリ)、アナ・マルチェッロ(叔母キアラ)、カティア・ピエトロベッリ(母マルゲリータ)、ラリッサ・ヴォルペンテスタ(コンツェッタ)、ヴィート(カルメロ)、マグダレーナ・グロチョウスカ(イザベラ伯爵夫人)、ダニロ・マリア・ヴァリ(キアラの夫フェデリコ)、マリア・リタ・フェンツァト(ライモンドの妻マティルデ)、マリオ・プペッラ(ガリノ)、ピエルジュゼッペ・ジュフリダ(叔父ルドヴィコ)、ピノ・カラブレーゼ(イザベラの夫フェルサ伯爵)、ダニエラ・テレリ(ルチア)、ジョルジア・ビフェラリ(ローザ)、マシュー・ルガヴル(少年時代のコンサルヴォ)、エドアルド・デ・ジェンナーロ(少年時代のジョヴァンニーノ)、シャニア・サルジェントーニ(少女時代のテレーザ)、ミンモ・エスポジト(フェデリコの息子タンクレディ・8歳)、フェデリコ・バローニ(同・4歳)





19世紀半ば、イタリアへの統一直前のブルボン王朝支配下のシチリア。かつてのスペイン王家代理に当たる副王家の末裔で名門貴族のウゼダ家は、公爵のジャコモが家長として権力を握っていた。ジャコモの母テレーザが亡くなると、彼の横暴さは助長。弟ライモンドには、イザベラ伯爵夫人との不倫をもみ消す代償として相続した遺産の放棄を迫り、平民の弁護士ジュレンテとの結婚を望む妹のルクレツィアには、貴族以外との結婚は認めないと言い放つ。やがて、無邪気に育った嫡男のコンサルヴォも父の逆鱗に触れ、従弟ジョヴァンニーノがいる修道院へ送られる。7年後、イタリア統一を旗印に、ガリバルディ率いる義勇兵“赤シャツ隊”がシチリアに上陸する。混乱の中、コンサルヴォはジョヴァンニーノとともに修道院から脱走。無事に屋敷に辿り着いたのも束の間、彼を迎えたのは母の死だった。だが、母の死を悼むことなく、ジャコモは愛人と再婚。利己的な父に、コンサルヴォは次第に憎悪を募らせていく。ジャコモは娘テレーザにもジョヴァンニーノの兄ミケーレとの政略結婚を強制する。披露宴の日、ジョヴァンニーノはコンサルヴォの前の前で拳銃自殺を遂げる。やがて時代の変化とともにブルボン王朝は崩壊。だが、貴族社会が終わりを告げても“王の治世にはウゼダ家は王の友、貧民の世には貧民の友”と公言するジャコモ。結婚に反対していたルクレツィアにも、相手が新体制下で市長になるとわかると、結婚を承諾。権力に固執するジャコモはしたたかに生き抜く。その一方で、ますます深まっていくコンサルヴォとの確執。伝統的な生き方を貫く父と、新しい時代を生きようとする息子。ジャコモが亡くなるそのときまで、2人の感情が交わることはなかった。そして、当主の座についたコンサルヴォは、一族の枠から逃れることのできない自らの運命を知り、激動の時代に一族のために何を為すべきかを見出してゆく。【「キネマ旬報映画データベース」より】

ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞衣裳賞ほか4部門受賞作。

原作『副王たち』は1894年に執筆された当時は冷ややかな反応だったが、ルキーノ・ヴィスコンティ監督によって映画化された『山猫』に影響を与えたということから注目を浴びるようになったのだとか。

ジャコモとコンサルヴォの父子の確執を軸に、没落する貴族社会と押し寄せる民主化の波を2時間でしっかりと描いている。キャスト陣はまったく知らない人ばかりで登場人物も多いが、それほど混乱するということもなかった。
ジャコモは自分よりも弟を可愛がっていた母親から真の教育を与えられた、それは憎悪だと嘯き、コンサルヴォも金より必要なものは権力だと思うに至る。
時代は変わる。されど人間のすることに変わりはない。
「イタリアは生まれた。だがイタリア人はいつ生まれるのだろうか」という最後のモノローグが印象的。

いい味を出していたのがミケーレ。
弟ジョヴァンニーノに比べてかなり見劣りし、恐らく能力的にもダメ男なのだが、長男というだけでテレーザと結婚することに。それが原因でジョヴァンニーノは拳銃を口にくわえて自殺するのだが、初夜のベッドで涙にくれるテレーザを抱こうとする姿はいじましくて仕方がなかった。


★★1/2
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