芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2009/9/30

『南極料理人』  映画道

『南極料理人』

2009年日本映画 125分
脚本・監督:沖田修一
原作:西村淳『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』
撮影:芦澤明子  美術:安宅紀史
音楽:阿部義晴  主題歌:ユニコーン「サラウンド」
出演:堺雅人(調理担当・西村淳)、生瀬勝久(本さん(雪氷学者)・本山秀明)、きたろう(タイチョー(気象学者)・金戸進)、高良健吾(雪氷サポート・兄やん)、豊原功補(ドクター(医療担当)・福田正人)、西田尚美(西村の妻・みゆき)、古舘寛治(主任(車両担当)・佐藤洋一)、小浜正寛(平さん(大気学者)・平沢尚彦)、黒田大輔(盆(通信担当)・西平亮)、小野花梨(西村の娘・友花)、嶋田久作(船長)、宇梶剛士(スズキ)、小出早織(KDD清水さん)、内田慈
Special Thanks:宮崎美子、高橋由美子、『ろくでなしBLUES』





1997年、南極。昭和基地から1,000キロ離れた標高3810メートルの高地にある南極ドームふじ基地では、8人の隊員が一年間の共同生活を送っていた。その1人、西村淳は隊員たちの毎日の食事を用意する調理担当。だが、食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになるものは用意していない。特殊な場所だけに様々な制約を受ける中で、いかに隊員たちにおいしい食事を届けるか。それが彼の仕事だった。ある日の料理は伊勢海老を使った特大エビフライ。それを見た隊員たちは唖然とする。家族を日本に残してきた西村。妻のみゆきと娘の友花、赤ん坊の航。家族のことを想う西村だったが、家族から届くファックスを見て落ち込む。“お父さんがいなくなってから、毎日が楽しくてしょうがありません”。雪氷学者の本さんの誕生日には、牛肉の丸焼きがテーブルに並ぶ。歓声を挙げた隊員たちは、飲めや歌えやの大騒ぎ。そして冬至には、全員が正装してフレンチのフルコースに舌鼓。時が経ち、次第に髪はボサボサ、髭も伸び放題。保存していた食材も次第に減ってゆく。ラーメンがないと不満を漏らす気象学者のタイチョー。仕事をサボって遊んでいた主任は、平さんに追いかけ廻される。その騒動で揉み合う中、お守り代わりに持ち歩いていた友花の乳歯がなくなってしまう。フテ寝する西村だったが、自分で料理を作ろうと悪戦苦闘する隊員たちの姿を見て、再び厨房へ。嬉しそうに彼を迎え入れる隊員たち。ある日、意を決した西村は、ありあわせの材料で手打ちラーメンを作る。恐る恐る箸をつけたタイチョーが笑い出す。“ラーメンだ!”やがて訪れる帰国のとき。食堂をきれいに片付け、包丁をしまってキッチンを後にする。出迎えでごった返す空港。家族の姿を見つけた西村は走り出す。そして、すべてがごく普通の日常へと戻っていくのだった。【「キネマ旬報映画データベース」より】

南極観測隊員として調理担当をしていた西村淳さんのエッセイを基に映画化。

題材としては面白そうなのに料理しきれていないというのがまず第一印象。
オヤジどもが火のついた肉を振り回して追いかけっこをしたり、裸で記念撮影をしたりといったトホホ具合はいいのだが、全体的に演出がクドく、笑いにキレがない。その辺りをもう少しテンポよくしていけば、上映時間が2時間を越えることはなかっただろうに。

もう一つ不満なのが、隊員たちに個性が感じられない点。
きたろうさんや生瀬勝久さんら役者に個性はあっても、それは役柄に個性があるということとイコールではない。彼らがどういったバックボーンがあり、どういった思いでこの任務に参加し、誰が誰のことをどう思っているのか、もう少し極限状態における人間関係の変化のようなものを見せて欲しかった。

最後の妻と娘との会話にしても、娘の誕生日会をホームパーティ形式でやることになって西村が料理を頼まれるのだが、ここは娘に「おいしい料理を食べれば元気になる」ということを言わせないと。そうすれば、西村が娘と知らずに電話するシーンが活きてくるのにもったいない。


★1/2
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ