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2009/9/26

『リミッツ・オブ・コントロール』  映画道

『リミッツ・オブ・コントロール』
THE LIMITS OF CONTROL

2009年アメリカ・スペイン・日本映画 115分
脚本・監督:ジム・ジャームッシュ
撮影:クリストファー・ドイル  音楽:ボリス
出演:イザック・ド・バンコレ(孤独な男)、アレックス・デスカス(クレオール人)、ジャン=フランソワ・ステヴナン(フランス人)、ルイス・トサル(ヴァイオリン)、パス・デ・ラ・ウエルタ(ヌード)、ティルダ・スウィントン(ブロンド)、工藤夕貴(分子(モレキュール))、ジョン・ハート(ギター)、ガエル・ガルシア・ベルナル(メキシコ人)、ヒアム・アッバス(ドライバー)、ビル・マーリー(アメリカ人)、オスカル・ハエナダ(ウェイター)、マリア・イサシ(フラメンコクラブのウェイトレス)





"Two Espressos, No Mobile, No Sex while Working(必ずエスプレッソを2つ注文し、携帯も銃も仕事中のセックスもなし)" それ以外は全ては謎に包まれたまま、名もなき孤独な男≠ヘただ任務の遂行を目指す。スペイン中を巡り、さすらう彼の前に現れるのは、「スペイン語は話さないのか?」という問いを合言葉にする同じくコードネームを持った名もなき仲間たち。彼らはそれぞれの情報をマッチ箱の中の暗号に託す。「裏切り者がいる」と告げる仲間、しかしその言葉とは裏腹に「自分も仲間じゃない」と男は呟いた。ありのままの現実と、夢の中を彷徨うかのような非現実が交錯する世界をめぐり、男は荒野の中にあるアジトへたどり着く。想像力が支配(コントロール)の限界を超えた時、その先にあるものは一体何なのか?【公式サイトより】

ジム・ジャームッシュ監督、4年ぶりの新作。

ともすれば非常に単調な映画である。
人によっては退屈極まりない作品かも知れないが、個人的には割と楽しめた。
まず、主演のイザック・ド・バンコレさんの面構えがいい(笑)。
常に冷静で表情を表に出さず、朝は太極拳を欠かさない。
一体、主人公が何のためにこの仕事を引き受けているのかよく分からないが、常に2つのエスプレッソを別々のカップで注文し、接触してくる仲間は「スペイン語は話せる?」と聞いてきて一様に"Are you interested in *** by any chance?"(ひょっとして〜に興味ある?)と映画やアートの話をする。そしてボクサーの絵が描かれた色違いのマッチ箱を交換し、中には暗号らしきものが書かれた紙がある。男はそれを読むと、エスプレッソで流し込む。
こうした一連のシーンの変奏によって徐々に男は目的に近づいていく。
彼がアメリカ人を殺すことにも何かしら意味を感じてしまうのだが、エンディングクレジットの最後に"NO LIMITS NO CONTROL"と表示されるあたりはアメリカの一国支配の限界が示されているような気がした。

ティルダ・スウィントンさんやジョン・ハートさん、ジャームッシュ作品にはお馴染みのビル・マーリー[マーレイ]さんといった面子の中に『ミステリー・トレイン』以来の工藤夕貴さんが入っているのも感慨深いところ。「宇宙には中心も端もない」と言う日本語の台詞もあり。
主人公がマドリードにあるソフィア王妃芸術センターを何度か訪れるのだけど、バイオリンの絵や裸の女性の絵を見ておきながら一番有名なピカソの《ゲルニカ》を映さないのもジム・ジャームッシュ監督らしいところか。


★★1/2
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