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2009/8/31

『女の子ものがたり』  映画道

『女の子ものがたり』

2009年日本映画 110分
脚本・監督:森岡利行  原作:西原恵理子
撮影:清久素延  美術:山下修侍  衣装:安野ともこ
音楽:おおはた雄一  音楽プロデューサー・御園雅也
主題歌:持田香織と原田郁子とおおはた雄一「タオ」
出演:深津絵里(高原菜都美)、大後寿々花(高校時代のなつみ)、福士誠治(財前静生)、波瑠(高校時代のきみこ)、高山侑子(高校時代のみさ)、森迫永依(小学生時代のなつみ)、三吉彩花(小学生時代のきみこ)、佐藤初(小学生時代のみさ)、風吹ジュン(きみこの母・藤井里美)、奥貫薫(高原光代)、板尾創路(高原房蔵)、大東俊介(たか)、佐野和真(しん)、賀来賢人(なつみの恋人・片桐俊夫)、落合恭子(あき)、黒沢あすか(みさの母親)、上島竜兵(みさの父親)、西原理恵子(噂好きの近所の主婦)、江野沢愛美(マナ)、馬場有加(マナの友人・あゆみ)、森岡里世(同)、原翔太郎(いじめっ子・あきら)、菊池力斗(同)、伊藤龍弥(同・かんや)、夛留見啓助、加藤優磨、安間里恵(あきの友人)、山口小夜(同)、長谷川芳明、奈良吉輝、梅原梨江、酒井健太郎、柴田明良、森田亜紀、佐藤仁、田口功輝、浜谷康幸、重松隆志、中原和宏(風呂屋の店主)、古和咲紀(きみこの娘・なつこ)、宮武美桜(みさの妹)、宮武祭(同)、網谷えみこ、網谷さとこ





高原菜都美、スランプ気味の漫画家。36歳、独身。リクガメと犬のクゥちゃんと一軒家で同居中。部屋は散らかりっぱなし。執筆は進まず、昼間のビール、たらいで水浴、ソファで昼寝……の現実逃避な毎日。締め切りを落としそうな菜都美のもとに新人編集者の財前が送り込まれてくる。財前は、菜都美が10年以上前に描いた漫画「心の中の不思議なタンス」のファンだったが、最近の菜都美の作品は好きじゃないらしい。仕事を急かす財前を軽くあしらい、いつものようにソファに寝そべった菜都美。夢に出てきたのは12歳の頃の自分だった……。お母さんと新しいお父さんと一緒に海と山の見える小さな町に引っ越してきたなつみ。車窓から見えた川べりの掘っ立て小屋が気になり、行ってみると同い年の女の子がふたり──きいちゃんとみさちゃん。なつみが拾った黒猫がきっかけで友だちになった3人は、それから毎日ずっと一緒にいた。学校の帰り道の他愛もないおしゃべり。バスに乗ってデパートへの大冒険。毎日ずっと一緒にいて、いつも3人で笑っていたけれど、将来を考えると不安でいっぱい。大人になるってどんな感じだろう。世間はどうやらとんでもなく恐ろしいものみたい。新しいお父さんはなつみに「お前はなんか違うぞ。人と違う人生が送れるかもしれん」って言ってくれたけど……。なつみは「上手に描けたら、“好き”がやってくるかもしれない」と、毎日いろんなものを描くことにする。欲しかったのは親友。なつみは、きいちゃんとみさちゃんと一緒にいつか出会える親友に手紙を書いて、瓶に入れて海に流した。親友が何かも分からないまま……。高校生になったなつみは、相変わらずきいちゃんとみさちゃんといつも一緒にいた。恋に憧れ、不良に憧れ、大人の世界に憧れた。この町の女の子は、大人になったらみんないなくなる。一度町を出ると二度と戻って来ないのは、ホンコンに売り飛ばされるからと言う噂だ。なつみも、いずれどこかに行かなくてはいけないとジリジリしていた。それは、いつか3人がバラバラになることだとしても。なつみは、あの掘っ立て小屋の壁に絵を描き始める。家出した女の子と、どんどん伸びる道、なつみの頭の中にある地球儀の絵だ。きいちゃんとみさちゃんが「なっちゃんの絵、ええなあ」と褒めてくれた。やがて、きいちゃんも、みさちゃんも結婚した。だけどダンナに殴られたりして、なんだか幸せそうじゃない。あの掘っ立て小屋の絵を見ながら、「何でうちらは幸せになられへんの?」となつみがつぶやく。けれど、きいちゃんは笑って言う。「うちは不幸やなんて思てへんよ」。そして、いきなりなつみの頬を張り飛ばした。「あんたはうちらと違うと思ってるやろ。この町から出て行け」。きいちゃんが叫ぶ。そう、なつみがこの町を出て行くときがやってきたのだ。ずっと3人でいたかった。けれど、なつみは行かなくてはいけない……。【パンフレットより】

西原恵理子さんの自伝的漫画を『子猫の涙』の森岡利行監督が映画化。

深津絵里さん、大後寿々花さんがヒロインの現在と高校生時代を演じるとあれば面白くないはずがない。万が一、面白くなくてもそれだけで充分!と思っていたが、予想以上の出来。

小学生時代にしても高校時代にしても、なつみ、きいちゃん、さっちゃんの3人が実に楽しげ。小学生時代、自転車で海に向かって疾走するシーンや、高校時代、ひょんなことから森の中で一夜を過ごし、トラックをヒッチハイクしてそのまま銭湯に飛び込むところなど、まさにガールズムービーといった趣。
その反面、美しい思い出ばかりではない。それぞれ家庭に恵まれているとは言えず、貧乏だと男子からいじめられたり、親の仕事がうまくいかなかったりする。小さな町でこのまま大人になっていくことへの不安を感じ、将来に夢も希望も持てずに押しつぶされそう。
高校生になっても冴えない中、きいちゃんは不良っぽい先輩・あきの彼氏・たかの部屋に入り浸るようになり、車で置き去りにされたり暴力を振るわれたりしながらも、結局しんと結婚。みさちゃんも両親が逮捕されて幼い妹たちを育てなければならなくなり、結婚してもうまくいかず新しい旦那にも稼ぎが悪いと殴られる始末。なつみはなつみで「煙草を買いに行く」と出かけたまま何日も帰って来なかった父親が死んで戻って来る(奥貫薫さんはまたしても喪服姿!)。

なつみは「きいちゃんは幸せ。みさちゃんも幸せ」と呪文を唱えるが、いくら繰り返しても幸せにはなれっこない。そんな閉塞感の中、なつみときいちゃんの大喧嘩。なつみに向かい、「あんたなんか親友でも何でもない」と言うときのきいちゃんの真意が痛いほど伝わって来て切なくなる。
最後に登場するもう一人のなっちゃんは、そんな彼女の友情の結晶とも言える存在。喧嘩別れをしてもずっと離れていても確かにそこにある。それが友情と言うものかも知れない。
なつみは母親から「友達は選びなさい」と言われるが、きいちゃんとさっちゃんこそは紛れもなく親友であり、最後に菜都美が言うようにこのような友達が出来ることは今後はないだろう(これはもちろん『スタンド・バイ・ミー』を意識した台詞)。

深津絵里さんや大後寿々花さんがいいのは当然のこととして(笑)、なつみが町を出て行く後押しをする波瑠さんやどんな状況でも笑いを忘れない高山侑子さんもそれぞれの色を発揮していてよかった。
唯一残念だったのは関西弁なのにナンバープレートやバス停、空港など愛媛ロケ丸分かりの点。風景自体はよかったが、原作同様(読んでないけど)関西のどこかと言う設定に徹して欲しかった。


★★★★
1



2009/10/8  22:06

投稿者:法水

バスタオル姿があったからよいではないですか(笑)。

2009/10/7  23:04

投稿者:Gershwin Melody

今日やつと見てきたべな。座席数56席w

海のシーンで大後だけ水着じゃないのがな…AKBメンバーを見習って欲しいぜの。

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