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2009/8/28

町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』  読書道

『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

著者:町山智浩
出版社:文藝春秋(Bunshun Paperbacks)
出版日:2008年10月9日





アメリカ在住のコラムニスト兼映画評論家の町山智浩さんが「週刊現代」に連載していた「アメリカで味噌汁」を中心にまとめたコラム集。

まず本書のタイトルが目を引くが、これは序章で触れられている通り、ナショナル・ジオグラフィックが2006年に18歳から24歳のアメリカ人を対象に調査した結果に基づくもの(こちら(PDFファイル)の8ページに記載あり)。だから「アメリカ人の半分」というのは少々正確さには欠ける。日本人の若者に東京や大阪の場所を尋ねても似たような結果になるような気がして怖いのだけど(笑)。

また、パスポートを持っているアメリカ人は国民の2割にすぎないと裏表紙にも引用されているが、これにしてもじゃあ日本人はどうなのかと言うと、26%ぐらいらしいので大した差があるわけでもない。
と言う訳で一字一句鵜呑みにするのはどうかとは思うが、手軽に新聞やテレビではあまり報道されないアメリカの現状の裏側について知ることが出来るのはありがたい。
確かにアメリカ人は無知で、それはブッシュ大統領を当選させたことが如実に物語っているわけだが、キリスト教福音派や一部のメディアがこれほどまでに影響力を持っているとは思わなかった。彼らが世界に対して犯した罪は果てしなく重い。今の世界的経済不況だってブッシュが大統領じゃなければ何とかなっていたかも知れないのに…。
結局のところ、ごく一部の人間が富を独占し、大半の人々はまともに働いても暮らしていけないという状況ではろくな教育も受けることができず格差は広がっていくばかり。属国たる日本も同じような状態に陥っているわけだが、オバマ大統領のように現状を打破してくれそうな政治家がいない分、余計に悪いかも…。

個人的にはディクシー・チックスの騒動について触れてくれているのも嬉しいところ。他に書いてくれる人なんてそうそういないもんな。
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