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2009/8/15

『鶴彬 こころの軌跡』  映画道

『鶴彬 こころの軌跡』

2008年日本映画 88分
脚本・監督・製作:神山征二郎
製作:平野寛  脚本:加藤伸代
撮影監督:伊藤嘉宏  撮影:四方康彦  音楽監督:和田薫
出演:池上リョヲマ(鶴彬/喜多一二)、樫山文枝(井上信子)、高橋長英(井上剣花坊)、安藤一夫(渡辺尺蠖)、角谷栄次(伯父・喜多喜太郎)、河野しずか(母・瀧井スズ)、伊嵜充則(福村無一路)、和田光司(県高等課警部)、榎本貴(憲兵)、小野孝弘(森田一二)、鳥居紀彦(喜多市朗)、土屋士(友人・沖野平吉)、柿本勝(由井由太郎)、望月ゆかり(親戚の女性)、加藤竜治(友人・古林徳次)、茶谷幸也(橋浦時雄)、真田愼(岡田澄水)、新保正(裁判長)、関谷史郎(金谷喜八)、藤島叶子(伸子の娘・井上鶴子)、矢部由里佳(喜多政子)、吉村雅弘(高松の警官)、久田勉(高松の特高)、田中カルロス峰彦(東京の特高)、田中綾真(十二才の一二)、岡田心(四才の文子)、中條薫(兼六園の老人)、西尾行雄(瀧井芳太郎)、日色ともゑ(ナレーター)





1909年1月1日、石川県河北郡高松町に生まれた喜多一二(かつじ)は生後間もなく伯父・喜太郎の養子となる。9歳の時に実父が死去、母は再婚して上京する。少年時代から俳句に親しんでいた一二は、隣に住むインテリ青年・岡田澄水の勧めで川柳を始め、福村無一路との交流の中で新進川柳作家として「氷原」などに投稿するようになる。1926年、養父の経営する工場が閉鎖。一二は従兄・喜多一朗を頼って大阪へ。先輩柳人・森田一二の影響を受けてプロレタリア川柳を作り始めた一二は、翌年上京して「川柳人」を主宰する井上剣花坊・信子夫妻に師事し、渡辺尺蠖(しゃっかく)らと親交を深める。その後、帰郷して「鶴彬」の柳名で作品を発表する一二。第九師団歩兵第七連隊に入隊するが、「無産青年」を所持していたことで治安維持法違反で収監される(第七連隊赤化事件)。4年間の軍隊生活を送った後、再び上京した一二は1937年、再び治安維持法違反で逮捕され、翌年赤痢に罹って29年の短い生涯を終える。

生誕100周年を迎えた昭和初期の反戦川柳作家・鶴彬(つるあきら)の生涯を描くドキュメンタリードラマ。
公式サイトなどでも「ドキュメンタリー映画」と銘打ってあるが、ドラマの部分がほとんどでドキュメンタリーと呼べる部分は満州事変や日中戦争など当時の時代背景の説明部分のみ。

冒頭からこの映画の協賛の企業・個人の名前がずらずらっと表示される。
地元の人たちのこの映画に対する熱意は理解できるが、観る方としてはたまったものではなく(時間的にも結構長い)、本篇の前から気分が萎えてしまう。
取調べや牢獄でのシーンは黒のバックで芝居が行われるあたりはいかにも予算が少なくて苦労したのだろうなと同情してしまうが、全篇を通しても何の興趣も沸かなかった。
「枯れ芝よ! 団結をして春を待つ」「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」といった川柳からは鶴彬の思想は垣間見えるものの、全体的にサラっとしすぎていて苦悩が今ひとつ伝わって来なかった。資料もあまり残っていないようだが、軍隊や牢獄での日々ももう少ししっかり描いて欲しかった。


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