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2009/3/11

『少年メリケンサック』  映画道

『少年メリケンサック』

2008年日本映画 125分 
脚本・監督:宮藤官九郎
撮影:田中一成  美術:小泉博康  衣裳:伊賀大介
編集:掛須秀一  音楽:向井秀徳
メインテーマ曲:少年メリケンサック「ニューヨーク・マラソン」
エンディング曲:ねらわれた学園(向井秀徳・峯田和伸)「守ってあげたい」
出演:宮﨑あおい(栗田かんな)、佐藤浩市(アキオ・作並秋夫)、木村祐一(ハルオ・作並春夫)、ユースケ・サンタマリア(メイプルレコード社長・時田英世)、勝地涼(マサル)、田口トモロヲ(ジミー・清水)、三宅弘城(ヤング・岡本)、ピエール瀧(元マネージャー金子欣二)、峯田和伸[銀杏BOYZ](青春時代のジミー)、佐藤智仁(青春時代のアキオ)、波岡一喜(青春時代のハルオ)、石田法嗣(青春時代のヤング)、田辺誠一(TELYA)、哀川翔(かんなの父)、烏丸せつこ(美保)、犬塚弘(作並巖)、中村敦夫(「報道22時」キャスター)、広岡由里子(ジミーの妻サチ子)、池津祥子(巖の介護士)、児玉絹世(マサルのバイトの後輩・ユキ)、水崎綾女(若き日の美保)、細川徹(居酒屋「江戸っ子」の店員)、遠藤ミチロウ(名古屋駅・店の大将)、仲野茂(ガサ入れの警官)、日影晃(花屋の店員)、我孫子真哉[銀杏BOYZ](少年アラモード)、チン中村[銀杏BOYZ](少年アラモード)、村井守[銀杏BOYZ](少年アラモード)、星野源[SAKEROCK](GOA)、田中馨[SAKEROCK](GOA)、伊藤大地[SAKEROCK](GOA)、浜野謙太[SAKEROCK](警官)、UG[ギターウルフ](リハーサルスタジオのローディ)、キワメミチJUNZØ[JAPAN-狂撃-SPECIAL](ヤングの不良仲間たち)、昭和過激[JAPAN-狂撃-SPECIAL](同)、ラン坊[JAPAN-狂撃-SPECIAL](同)、なめんなよーかい[JAPAN-狂撃-SPECIAL](同)、永岡卓也(メープルレコード社員タムラ)、田中聡元(舞台監督)、インディ高橋(警官)、森本ゆうこ(ファミレスウェイトレス)、飛鳥井みや(GOAファンクラブのスタッフ)、近藤未来(同)、井澤崇行(ガサ入れの警官)、小林トシ江(作並トキ)、佐藤一博(DJ)、平間至(証言者)、箭内道彦(同)





メイプルレコードの契約社員・栗田かんなは、新人発掘課として2年間働いたものの、大した成果もないまま契約終了を迎えようとしていた。実家に戻り、回転寿司を営む父の手伝いをするつもりのかんなだったが、インターネットで少年メリケンサックというパンクバンドのライブ動画を見つけ、社長の時田に報告する。かつて自身もパンクバンドを組んでいた時田は即座に気に入り、少年メリケンサックと契約し、アルバムを1枚作るように命じる。契約期間を延長されたかんなは、これがうまくいけばミュージシャンを目指している恋人のマサルもデビューできるかも知れないと胸を弾ませる。早速、ベースのアキオがいるという居酒屋「江戸っ子」に向かうかんなだったが、そこにいたのは50歳の飲んだくれた男だった。動画は25年前の解散ライブのものだったのだ。そんなこととは露知らず、時田が会社のサイトに少年メリケンサックの動画をアップさせたところ、10万アクセスを超える反響があり、ライブも続々と決まってしまう。引き返せなくなったかんなは、バンドのメンバーを集めて再結成を試みるが、アキオと犬猿の仲の弟で仙台で酪農を営むハルオには聞く耳を持ってもらえない。リハーサルの日、アキオとドラムのヤング、そしてハルオも姿を現す。ところが、ボーカルのジミーはライブでの事故が原因で話すこともままならず、立つのもやっとという状態だった。とにもかくにもかんなが父から借りてきたバンでツアーに出発する一行。名古屋でのライブには時田も駆けつけるが、まともに演奏もできないメンバーに腹を立て、かんなにもツアーが終わったら契約打ち切りだと告げる。大阪では同じレコード会社のGOAとブッキングさせることで乗り切ろうとするが、ハルオがGOAの演奏中に暴れて警察沙汰に。メンバーの無神経さに耐え切れなくなったかんなは逃亡し、バスで岡山にいるマサルに会いに行く。だが、マサルのつまらない演奏を聴いていたかんなは、店を抜け出して広島での少年メリケンサックのライブに駆けつける。東京に戻り、バイトの後輩と浮気していたマサルと別れたかんなは、悲しみを堪えてアキオとハルオの実家がある仙台に向かう。

「少年メリケンサックです!」というわけで、公開1ヶ月近く経ってようやく宮藤官九郎監督第2作を鑑賞。

パンクという自らの趣味を題材としているだけあって、作品自体に前作『真夜中の弥次さん喜多さん』より遥かに強い訴求力がある。
少年メリケンサックの顔ぶれを見ても、ボーカルに「ばちかぶり」の田口トモロヲさん(ちなみにこのバンドにはクドカンの奥さん八反田リコさんが在籍していたこともある)、クドカン自身も参加している「グループ魂」でもドラムを叩いている三宅弘城さんを揃え、「銀杏BOYZ」や「SAKEROCK」の面々も出演させるなどこだわりが感じられる。
その他、パンクには疎い私には分からなかったが、遠藤ミチロウさん、仲野茂さん、日影晃さんといった顔ぶれもファンにはたまらないものなのだろう。

舞台『その夜明け、嘘』ではあおいさんが“シド”を演じていたが、本作では「高円寺のシド・ヴィシャス」なんてフレーズが出てきたり、ピストルズ再結成の話をしていたり、やはり今でもパンクバンドの代名詞と言えばセックス・ピストルズになるんだろうなぁ。
ユースケ・サンタマリアさん扮するレコード会社の社長がアルバムを1枚だけ作れというのもピストルズを意識してのことだし、大体この映画のイメージカラーであるピンクと黄色もピストルズのアルバム『勝手にしやがれ!!』から来ているものだろう。
様々な人へのインタビューで始まったり、元マネージャーで現在はTELYA(外見はGACKTそっくり)が所属する事務所の社長・金子の回想がところどころで挟まったりという構成も、この手の音楽映画でありがちなパターンを踏襲していると言える。

…とまぁそんなことは正直、二の次。
とにもかくにも宮﨑あおいさんのコメディエンヌっぷりを堪能。
最初のmixiで少年メリケンサックの動画を見るところから始まって、アキオとの丁々発止のやりとり、牛の糞、トントン拍子にツアーに同行することになる巻き込まれっぷり(レコード会社が契約もしていないバンドの動画をアップするわけはないんだけど…)、マサルへの甘えっぷり、揺れない胸(爆)とどこを切り取っても文句なし。

一種のロードムービーともなっているが、その土地土地の雰囲気が感じられなかったのが残念。名古屋のシーンは多分、名古屋で撮ってないし(原爆オナニーズの名前が出てきたのはちょっと嬉しかったが)、他の地域も違うところで撮影されていた模様。宮﨑あおいさんのハードスケジュールの合間を縫って撮影されたから仕方ないところではあるけどねぇ。


★★★
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