芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2009/2/27

『ヘブンズ・ドア』  映画道

『HEAVEN'S DOOR』
ヘブンズ・ドア

2009年日本映画 106分
監督:マイケル・アリアス  脚本:大森美香
原案:『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』
オリジナル脚本:トーマス・ヤーン、ティル・シュヴァイガー
撮影:小松高志  美術:岩城南海子  編集:武宮むつみ
音楽:Plaid  主題歌:アンジェラ・アキ「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」
出演:長瀬智也(青山勝人)、福田麻由子(白石春海)、長塚圭史(K3ホールディングス社長・小久保)、三浦友和(刑事部長・長谷川)、田中泯(社員・辺見)、大倉孝二(同・安達)、黄川田将也(捜査第一課・岸谷)、和田聰宏(捜査第二課・御子柴)、薬師丸ひろ子(春海の母・白石鞠子)、井田國彦(義父・白石良一)、吉村由美[PUFFY](ショップ店員)、二宮和也(ホスト)、土屋アンナ(ホストクラブの客)、Sachi(小久保の秘書・百瀬)、霧島れいか(刑事部事務員・米沢)、北見敏之(医師・三宅)、不破万作(ガソリンスタンド店主・萩尾)、徳井優(薬局店主・松居)、柄本佑(車工場の先輩技師)、今宿麻美(事務員)、諏訪太朗(社長)、納谷六朗(入院患者)、谷津勲(同)、吉野由志子、桃生亜希子、浅川稚広(看護師)、阿部知代(アナウンサー)





ミュージシャンになる夢を諦めた28歳の青山勝人は、車工場でもやる気がなくクビになる。健康診断の結果、病院で再検査を受けた勝人は、三宅医師から脳に腫瘍が見つかり、余命1週間どころか3日だと宣告されて入院し、14歳の少女・白石春海と出会う。春海は7歳から入院生活を送り、先天性疾患と骨肉腫を患って余命1ヶ月と告げられていた。ベッドの下にテキーラを見つけた2人は、病院の調理場に忍び込んでレモンと塩を調達して乾杯する。勝人は海を見たことがないという春海を海に連れて行くことにする。病院を抜け出し、鍵がついたままのオープンカーを見つけた2人はその車で出発する。しかしそれは、K3ホールディングス社長・小久保が、部下の辺見と安達に預けていた車だった。朝が明け、ガソリンスタンドに立ち寄る2人だったが、所持金がない。春海が車内から見つけた拳銃を手にしたため、店員に強盗と間違われた勝人は、成り行きで金を奪い逃走する。2人は東京に着き、原宿で洋服を買い込む。しかし金が足りないので、勝人は郵便局で強盗を働く。海に向かう準備を整えた途端、勝人が発作で倒れる。薬で一命を取り留めた勝人を支え、春海が荷物を車に積もうとすると、トランクに大量の現金入りの重箱があった。2人は高級ホテルのスイートルームに泊まり、最後の贅沢をして死ぬまでにしたいことをリストアップする。しかし、再び勝人の発作が起こる。翌朝テレビで、勝人が強盗と春海誘拐の容疑で警察に追われていることを知る。ホテルに大勢の警察官がやってきて、県警本部刑事部長の長谷川とその部下が2人に迫っていた。辺見と安達も、盗まれた車を探してホテルにやってくる。警察官の制服を奪い、パトカーでホテルを脱出した2人は、遊園地に立ち寄る。勝人を3度目の発作が襲うが、薬はもうなかった。春海は薬局を見つけて入ると、店員に拳銃を向ける。持ち直した勝人は春海を連れてホストクラブに向かう。勝人が春海のしたいことの一つだったキスをさせようとした途端、辺見と安達が乗り込んでくる。

『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督、初の実写映画はボブ・ディランさんの名曲「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」をモチーフにしたドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のリメイク。

オリジナルのドイツ映画は観たことがないが、きっと本作の設定とは違うんだろうなと思ったら、案の定、元々は男2人組だったとのこと。
脚本の大森美香さんと言えば、長瀬くん主演のドラマ『マイ★ボス マイ★ヒーロー』では韓国映画のリメイクを手がけていたが、やはり28歳の男と14歳の少女との組み合わせから生ずる違和感を消すことはできなかった。
単純に少女のために海を見せてやりたいというだけならまだしも、未成年に酒を飲ませた上に自動車を盗んでの飲酒運転、ガソリンスタンドや郵便局での強盗…と来てはいくら余命が数日といっても同情する気にすらなれないし、海辺で美しいエンディングなんて冗談じゃない。春海がそんな彼についていくには説得力に欠ける。
第一、勝人のようなキャラクターだったら余命3日(そんな診断ありえるのか?)と聞いたらおとなしく入院なんてしないと思うんだけど(笑)。

その他、ストーリー的にはご都合主義なところが目立つし、関東圏なのに海にたどりつくまでがやたら遠いのだが(オリジナルなら成り立つのだろうけど)、演出のテンポがよく、映像的にもそれなりに楽しめる。
それに福田麻由子ちゃんが相変わらずいい。憂いを含んだ表情に対し、遊園地で見せる子供らしいあどけない表情とのギャップがたまらない。
長瀬智也くんも実家を前にした時の表情などはなかなかいいのだが、もう少し引き出しがあればなあ…。
長塚圭史さんはカリスマ的な雰囲気がまったくと言っていいほど似合っていない(笑)。演技よりも前頭部が気になってしまった。社員の田中泯さんも社長に忠誠を誓っているわけではないということはほのめかされているが、あのタイミングで裏切る必然性が感じられなかった。
入院患者として谷津勲さんが出演。『真木栗ノ穴』が映画での遺作かと思っていたが、これが最後となるのかな。他にもひょっこり出ていそうだけど…。


★★1/2
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ