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2009/2/21

アンドルー・ワイエス 創造への道程  鑑賞道

アンドルー・ワイエス 創造への道程(みち)
Andrew Wyeth: Emotion and Creation

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【名古屋展】
2009年1月4日(日)〜3月8日(日)
愛知県美術館
一般:1,200円  高校・大学生:900円  小・中学生:無料

先月16日、91歳で亡くなったアメリカの国民的画家アンドルー・ワイエスさんの展覧会(どうでもいいけど、crewをクルーと書くのにAndrewをアンドリューと書くのはなぜだろう)。

緻密なテンペラ技法による作品で知られるワイエスだが、今回は一つの作品を完成させるまでに描かれる素描や水彩による習作も同時に展示。
第1章「自画像」、第2章「メイン州」、第3章「ペンシルヴェニア州」の3章構成。
第1章は2点のみ描かれた「自画像」とその習作。

第2章は子供の頃から夏を過ごしてきたメイン州で描かれた作品群。
妻となるベッツィに紹介されたクリスティーナとアルヴァロのオルソン姉弟や2人が住んでいたオルソン・ハウスが中心。
アルヴァロとクリスティーナが相次いで亡くなった後に描かれた《アルヴァロとクリスティーナ》という作品では姉が使っていた火掻き棒と弟がブルーベリーを集める際に使っていた籠を描くことで2人の存在感を浮かび上がらせている。

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《クリスティーナの世界》1948年

有名な《クリスティーナの世界》は習作のみの展示。完成作は状態がよくなくて貸し出しは出来ないとのこと。しかしこのクリスティーナが病気で手足が不自由で、そのために這うようにして家に帰るところを描いているとは知らなかった。

第3章は亡くなるまで過ごした故郷ペンシルヴェニア州で描かれた作品群。
ドイツ出身で農場を営むカーナー夫妻に関する絵がいくつかあり、中でも《松ぼっくり男爵》はタイトルからしてなかなか面白い作品。木立の中に松ぼっくりが置いてあるのだが、それを入れてある器が鉄兜。この鉄兜はカーナー氏が第一次世界大戦に従軍した際のものなのだけど、夫人はそんなことはお構いなしに松ぼっくりを入れるのに使っていたとのこと。
ちなみにカタログの表紙にはこの作品の習作《鉄兜》が使われている。

これまで習作にはあまり興味が沸かなかったが、本展覧会では画家が何を選び何を捨てているか、まさにサブタイトルにある通り「創造への道程」が垣間見られて興味深かった。


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