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2008/7/29

『靖国 YASUKUNI』  映画道

『靖国 YASUKUNI』
靖国神社

2007年中国・日本映画 123分
監督・撮影・編集・製作・出演:李纓(リ・イン)
助監督:中村高寛  撮影:堀田泰寛  編集:大重裕二
出演:刈谷直治(刀鍛治)、菅原龍憲、高金素梅、小泉純一郎




「靖国神社」には、もうひとつの日本の歴史がある。日本人にとって複雑な思いを抱かせる、アジアでの戦争の記憶をめぐる歴史だ。日常は平穏そのもののだが、毎年8月15日になると、そこは奇妙な祝祭的空間に変貌する。旧日本軍の軍服を着て「天皇陛下万歳」と猛々しく叫ぶ人たち、的外れな主張を述べ立て星条旗を掲げるアメリカ人、境内で催された追悼集会に抗議し参列者に袋叩きにされる若者、日本政府に「勝手に合祀された魂を返せ」と迫る台湾や韓国の遺族たち。狂乱の様相を呈する靖国神社の10年にわたる記録映像から、アジアでの戦争の記憶が、観るものの胸を焦がすように多くを問いかけながら鮮やかに甦ってくる。そして知られざる事実がある。靖国神社のご神体は日本刀であり、昭和8年から敗戦までの12年間、靖国神社の境内において8100振りの日本刀が作られていたのだ。「靖国刀」の鋳造を黙々と再現してみせる現役最後の刀匠。その映像を象徴的に構成しながら、映画は「靖国刀」がもたらした意味を次第に明らかにしていく。「二度と平和を侵してはならない」という思いを見る者の胸に深く刻みながら、日々の暮らしが眠る夜の東京の空撮で、映画は静かに終幕を迎える。【公式サイトより】

首相の公式参拝をめぐって度々議論の的となる靖国神社を、中国生まれで日本在住の李纓(リ・イン)監督が10年にわたって撮影した(というわりに出てくるの2005年のみ?)ドキュメンタリー映画。

この作品の上映に際してひと悶着あったのはご存知の通りだが、実際に観てみれば、どこが反日映画なのか首を捻ってしまう。
むしろ李纓監督の立場が不明瞭で物足りなさすら感じる。
刀匠に小泉首相の公式参拝についてどう思うかと聞かれてもそれに答えずに同じ質問を刀匠に返す。彼が小泉首相と同じ意見だと言い、「怒られるかも知れねえけど」と笑っても、何か反応するでもなく沈黙が流れる。
挙句、ステレオを指して「休みの日にどんな音楽を聴かれるんですか」と思いっきり話を変えてしまう。ここで刀匠が「休み」を「靖国」と聞き違えて天皇陛下の言葉を録音したテープを流してしまうのだけど、曲解されてしまわないかちょっと心配。
そのクセ、さもその刀で南京大虐殺があったかのような質問ばかりするしなぁ…。

当事者にとってはどんな重大事でも第三者からすれば滑稽事に過ぎない。
山田風太郎を気取って書けばそのようになる。
それを一番感じたのが、追悼集会で君が代を斉唱するシーン。2人の若者が乱入するもすぐに取り押さえられて追い出される。1人は中国人だったのか、おっさんが「中国へ帰れ、中国に」とバカの一つ覚えのように同じ言葉を繰り返して追い出す。もう1人の若者は殴られて口から出血をしているが、救急車に乗ることを拒否して自らの主張を開陳し、パトカーに保護される際も喚き散らす。実に両者とも滑稽。
その若者に「そんなことはどうでもいいから」と嗜める人がいたけど、まさにその通り。
靖国問題も『靖国』上映問題もどうでもいいことばかりだよ、実際。

ところで助監督が『ヨコハマメリー』の中村高寛監督でびっくり。
こんな作品に関わってないで新作を撮って欲しい。


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