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2006/5/30

『明日の記憶』  映画道

『明日の記憶』

2005年日本映画 122分
監督:堤幸彦  脚本:砂本量、三浦有為子  原作:荻原浩
エグゼクティブプロデューサー:渡辺謙  音楽:大島ミチル
出演:渡辺謙(佐伯雅行)、樋口可南子(佐伯枝実子)、坂口憲二(伊東直也)、吹石一恵(佐伯梨恵)、香川照之(河村篤志)、田辺誠一(園田守)、水川あさみ(生野啓子)、木梨憲武(木崎茂之)、及川光博(吉田武宏)、渡辺えり子(浜野喜美子)、大滝秀治(菅原卯三郎)、袴田吉彦(安藤俊彦)、市川勇、松村邦洋(柿崎)、MCU(馬場)、遠藤憲一(長谷川局長)、木野花(あすなろホーム園長)、松岡璃奈子(若き日の枝実子)、野添義弘(叔父)、高樹マリア(キャバクラ嬢)、谷津勲(ホームの老人)、山田優(イメージモデル)




広告代理店の営業部長・佐伯雅行は、部下からの信頼も厚く、大手プロバイダ会社とのプロジェクトに情熱を注いでいた。学生時代に知り合った妻・枝実子との仲も良好で、一人娘の梨恵のお腹には新しい命が宿り、数ヶ月後に直也との結婚を控えていた。順風満帆に見えた佐伯だったが、俳優の名前が思い出せない、会議の時間を忘れて取引相手の河村課長を怒らせるなど、失態が続いていた。鬱病を疑う佐伯だったが、枝実子に勧められ、病院で検診を受けることに。若き担当医・吉田の診断は若年性アルツハイマーの疑いがあるというものだった。


堤幸彦さんというとどうしても『トリック』のような演出をまず思い浮かべてしまうけど、ああいうのは基礎ができているからこそできるもの。
今作でも実にきめ細かい演出がなされていて、感心させられた。
逆光の中、病名を告げる医師、駐車場で車内の夫婦に当たる点滅する光、食堂で部下たちを見失うシーン、結婚式でのスピーチ、部下たちに見送られて会社を後にする佐伯に向かって離れた場所から頭を下げる園田、我知らず妻に手をあげる佐伯。
仕事を辞めてからの闘病生活を「Joy to the World」「悲しき鉄道員」といった曲をバックにして描くところなんざ面目躍如たるものがある。
ちょっとしたお遊びとしては、CMに起用するタレントとして加藤あいさんと貫地谷しほりさんの名前が挙がっていたところ。前者は『池袋ウエストゲートパーク』、後者は『H2』つながりだろう。加藤あいさんはともかく、貫地谷さんの名前はピンと来ない人も多そう(笑)。

渡辺謙さん、樋口可南子さんの演技も素晴らしい。
ちょっと理想的すぎるきらいはあるし、仕事一筋の夫に少なからず不満もあり、娘も一時期グレていたというのにどうして今では円満になっているのか説明不足なところもあるけど、まぁよしとしよう。
脇役も充実していたけど、嘆かわしいのは公式サイトの情報量の少なさ。
田辺誠一さんの紹介すらないってどういうこと?

ちなみにこの作品、世間では渡辺謙さん主演作、堤幸彦監督作、あるいは若年性アルツハイマーというテーマが話題になっているだろうが(客席の大半は高齢者だった)、私にとっては昨年12月に47歳という若さで亡くなった砂本量(はかる)さんの遺作という位置付けの方が大きい。
主人公・佐伯にはもちろん渡辺謙さん自身の姿が重なるのだけど、主人公より更に若い年齢で病に斃れた脚本家のことも忘れないでいてもらいたい。

<本作のツボ>(いつの間にかできた新コーナー。笑)
二十数年振りに再会した陶芸家・菅原卯三郎役の大滝秀治さんが「東京ラプソディ」を唄うシーン。
「夢の楽園(パダライス)よ」
パダライスって!(笑)


★★★1/2
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